第56話 元ハーレム主の再調教
「はい、
「
「もー
「もー2人とも、いくらチカが可愛いからって、あんまり怖がらせちゃ可哀想でしょ? 慰めるだけじゃなくて、ちゃんと説明してあげないと、チカだって不安になっちゃうよ。ほら、おもらししちゃってるし。大丈夫だよ〜チカ〜。
「みんな自分の欲望に素直すぎ。知火牙くんの気持ちを第一に考えようよ。これから何回も痛い思いをするかもしれないって思ってるから怯えるんだよ。心配しないで大丈夫だからね。入れ墨も、ちゃんとお注射と同時に、彫り直してあげるから。痛いのは何回も来ないからね〜?♡」
「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんn!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
というわけで、あたしたちは知火牙くんを更生させるために、泣く泣く考えうる手を施し始めた。
知火牙くんが泣き叫ぶ姿は眼福......じゃなくて見るのも忍びないけど、これは知火牙くんのためなんだからしょうがないよね。許してくれるよね? 許すしか無いよね?
あたしが裏のルートから仕入れた超強力なクスリ。知火牙くんの血液中の成分を調べたら、これと同じ薬物の反応が出たし、多分、
もともと桃郷凛夏にこのクスリでほぼ常時発情状態にさせられてた知火牙くんだったけど、これから桃郷凛夏じゃなくあたしたちの身体に依存させるためには、今よりも性欲に狂ってもらわないといけない。
クスリで好きな人を振り向かせるなんて、あたしたちの本望じゃないけど、壊れた知火牙くんを取り戻すためには仕方のないことなんだ。
ドロドロと粘性が高いから、細い針だと注射が難しくて、極太の針で流し込むしかないのは許してほしい。
可愛い知火牙くんが見れたからラッキーではあった。
あとはあたしたちと知火牙くんの大切な大切な記憶をぶっ飛ばしたのは、別の手段だと思う。
特定の記憶の再生を阻害する機械。こっちも入手した。桃郷凛夏と知火牙くんがいたと思われる部屋から拝借したものだ。
家の周りにはまだ黒服どもがウロチョロしてたけど、あたしと衣莉守とで全員始末して、難なく手に入れられた。
クスリの情報とかもある程度はそこで入手できたのがラッキーだった。
ただこっちの機械は使い方がちょっとだけ難しい。
頭に電極を貼り付けて使うタイプのマシンで、忘れさせたい記憶を想起させた上で、対象ニューロンにピンポイントで高圧電流を流し込むことで脳の回路をぶっ壊すって代物。
だから忘れさせたい記憶を想起させないといけない。
これは結構めんどくさいし、使い所を見極めないといけない。
今の知火牙くんを調教するなら、桃郷凛夏への偽物の想いは残しておいたほうが戒めになるかもしれないし。
試しに......。
「じゃあ知火牙くん。お肌にあたしたちの名前を彫る前に、そこに転がってる桃郷凛夏の記憶、この機械で全部キレイキレイしちゃおっか♡」
「んんっ!?
ってね。
知火牙くんが桃郷凛夏の肩を持つのはムカつくけど、こんな感じで脅しに使えるから調教には丁度いい。
安易に記憶を消すのはためらわれるんだよね。
ま、それでもムカつくから、とびっきり可愛い彫り物、彫ってあげるね♡
*****
それから2時間、お注射とタトゥーを終えて、私たちはようやく一息ついた。
ベッドにぐるぐるに縛り付けても激しく暴れまわるちーくんを抑えるのは大変だった。
タトゥーの手元が狂ったら危ないものね。
でも打ち込んだあのクスリ、相当すごいみたいね。タトゥーのニードルの痛みも快楽に変えてるみたいで、施術中に何度も果てて真っ白になるちーくんは可愛すぎた。
施術後の今もビクビクと痙攣してて可愛い。
それにしても、これからの調教............もとい看護が楽しみになる光景だったわ。
かつてベッドの上で私たちを何回も何時間もイカせ続けてたあのちーくんが、痛いので何回も絶頂を迎える様は、私の母性を激しく擽ってきた。
前に
お腹の赤ちゃんも元気に育ってるし。あぁ、私、幸せだわ。
「............り、凛夏さま......は、無事......なん、です、か?」
下準備が終わったから、口に詰め込んでた私たちのパンツを何時間かぶりに取り出してあげたっていうのに、第一声がコレだなんて、妬けちゃうな。
「命に別状はないよ。けど、無償でこれからもそれを保証してあげるほど、ボクたちの恨みは甘くないよ。桃郷凛夏の命はこれからの知火牙の態度次第だ」
うんうん、衣莉守ってば、良いこと言うわね。その通りよ♪
「............僕が......みなさんの言うことを聞いていれば......凛夏さまは......助けてもらえるんですね......?」
ちーくんってば、そこまでおバカになっちゃったんだ。
そういうことを言われるのが一番ウザいって、私たちの逆鱗に触れる行為だって、そんなこともわからないくらい頭をダメにされちゃったのね。
「まずはその『凛夏
「あ......はい......すみませんでした......」
もぅ、唯桜ってば、ちーくんがすっごく怯えてるじゃない。
そりゃ確かに胸とかにピアス通してる唯桜が凄んだら怖いかもしれないけどさ。
「まぁまぁ、それくらいにして、そろそろ藍朱たちも気持ちよくしてもらうべきじゃないかな?」
「だね、それが知火牙を取り戻すことにも繋がるわけだし」
「何よりあたしも待ちきれないよ」
そうだね。ここからはちーくんを改めて快楽堕ちさせて、私たちに依存しきってもらわないといけないんだもんね。
私たちに『脅されてるから』じゃなくて、ただ単に『死ぬほど気持ちいいから』っていう自分本意な理由で桃郷凛夏を裏切って......入籍したお嫁さんを裏切って、ちーくん自身の意思で私たちのところに来てもらわないとね。
「あ............あぁ............僕は......凛夏さんのために............」
うわ、まだそういうこと言う?
それが私たちに本気を出させる愚策だって気づかないのかな?
「ま、いいや。それじゃあ久しぶりのちーくん。いただきまぁす♡」
「「「いただきます!」」」
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