キャンプの朝食準備!

「おはよー千春。」

「おはおーヨリ、眠れた?」

「ぼちぼち。」

「やっぱりベッドがイイよね。」

「でも楽しかったからこう言うのもイイね。」

「まぁねー。」

「千春ビェリー知らない?居ないんだけど。」

「ルプとコンと一緒に魚獲りに行ったよ。」

「魚?」

「うん、近くに池があるんだってさ。」

「へー。」

 頼子は千春が持つフライパンを見る。


「玉子焼きと、そっちは味噌汁?」

「うん。」

「キャンプ飯じゃないねぇ。」

「そうなの?」

「多分、しらんけど、手伝うよ。」

「さんきゅー。」

 頼子は味噌汁の具にする野菜を切り始めた。


「おはようございます。」

「「おはようございます。」」

 商人のコンゴが馬車から出て来ると千春達に挨拶する。


「コンゴさん昨日私達が聖女って言ったら滅茶苦茶驚いてましたよね。」

 料理をしながら問いかける千春。


「・・・はい。」

 言い難そうに答えるコンゴに千春と頼子は首を傾げる。


「聖女と言う称号はあまり良いイメージが有りませんので。」

「あ、やっぱり?」

「はい。」

 コンゴは千春の言葉に頷いた。


「あれでしょ?ランスルーセン教の聖女さん。」

「はい、表立って文句を言えば目を付けられます、そして怪我や病気をしても治療してもらえません。」

「怪我くらいなら回復魔法で治るんじゃないの?」

 頼子が言うと横からサフィーナが答える。


「回復魔法での治療では大きな怪我は直せません、病気もですよ。」

「そういえばサフィーも水魔法治療してたけど切り傷くらいだったもんね。」

 千春が答えるとモリアンが頼子に突っ込む。


「チハルさん達が異常なんですよぉ。」

「モリーちゃん、異常じゃないっしょ。」

「いえ!異常です!ヨリさんの回復を教会がやろうと思ったら神官クラスの人でも無理ですよっ!?」

「そこまで!?」

「はいっ!」

 モリアンは当たり前の様に頷くとコンゴも頷く。


「私の馬を治療して頂きましたが、折れた骨の治療もお見事でした。」

「骨の治療は無理なんですか?」

「いえ、教会で大きなお金を積めば可能ですが・・・治療した直後に馬が歩けるなんて信じられませんでした。」

「え?治療したら歩けるんじゃないんです?」

「いえ、治療しても暫くは動かせません、またすぐに折れるか激痛が走ります。」

「・・・それ治ってないじゃん。」

「チハルさん、それが普通なんですってぇ~。」

「そうですよ、ましてや欠損部を瞬時に治すなんてありえませんから。」

 サフィーナにまで突っ込まれ千春と頼子は苦笑いした。


「おはぁぁ・・・。」

「うぉー明るいぃ~。」

「・・・おぉ・・・チハル早い。」

「ヨリおはー。」

 JK達がごそごそとテントから出て来るとサリナ、ナッテリーがJK達の世話を始める。


「はーいもう少ししたら朝ごはんにするから顔洗って歯磨いてまっててねー。」

「んうぉー手伝うがー?」

「もうやる事無いよー。」

「おこせよー。」

「いいから~準備してきなー。」

「「「「はーい。」」」」

 ケラケラと笑いながら指示する千春に青空達はモゾモゾと動き始めた。


「チハルー。」

「お帰りルプー、魚獲れた~?」

「おう!大漁だぞ。」

「いや、そんなにいらないからね?」

「ヨリ!いっぱい獲って来たばい!」

「ミオさん魚とってきましたー!」

「コンちゃんおはよー、えらいねぇ~。」

 嬉しそうに報告するコンを抱き上げナデナデする美桜。


「えーっと、これは川魚?」

「そうじゃねぇか?淡水だったぞ。」

「それじゃ焼き魚にするかー、これってなんて魚だろう。」

 千春が呟いていると、冒険者鉄血の友人3人が答える。


「これはゴビーだな、焼くと美味い・・・ですよ?」

「こっちはトムスだな、焼くとボソボソして余りおいしくないぞ・・・ないですよ?」

「マッドスも有るな、俺はあんまり好きじゃないな・・・あっ!俺が好きじゃないだけですから!」

「へぇ、それじゃこっちは塩焼きで、トムス君は味噌汁にいれてみるかー。」

「マッドス君は?」

「取り敢えず塩焼きしてみよー。」

「おっけー。」

 2人はビェリーから魚を受け取ると捌き始める。


「ヨリ上手くなったね。」

 ゴビーと言われた魚の鱗を取りながら千春が話しかける。


「どんだけ千春の料理手伝ってると思ってんのよ。」

「それだけ料理出来たらアリン喜ぶだろうね。」

「最近ずっと忙しいみたいでさー、魔導士団に缶詰だよ。」

「あら大変だぁ。」

「誰のせいだと・・・。」

「・・・え?私?」

「っていうか私らだね、遺跡発見したり色々作ってるからさ。」

「魔道具も色々お願いしてるもんねー。」

 アリンハンドの話をしながら魚を捌く千春と頼子、サフィーナは魚を見て直ぐに離れユラ達の面倒を見始めた。


「おっけー!お!魚じゃーん。」

「魚焼くの手伝うよーん♪」

 青空と大愛は腕捲りしながら話しかける。


「んじゃ、そっちのコンロで焼いてくれる?」

「まかせろい!」

「ほいほーい。」

 2人は捌いた魚を受け取り魚を焼き始める。


「ジブラロールの聖女様は料理もお上手で、昨日顕現された女神アイトネ様の教会でお作りになられてるのですか?」

 コンゴは料理の手際を見て問いかける。


「いえ?私教会行かないんで。」

「ではヨリ様が?」

「へ?私達教会行かないですよ。」

「え?聖女様ですよね?」

「はい、でも教会あんまり関係無いんで。」

 なんで?と言わんばかりの顔で千春が答えると、逆に首を傾げるコンゴ。


「では普段はどちらで?」

 コンゴは聖女の活動を何処でやっているのか不思議に思い問いかける。


「どちら?えっと、普段は王宮に居ますね。」

「あぁ・・・そう言う、王国が管理されていらっしゃるのですね。」

「ん?」

 何か勘違いしているのかわからず思わず首を傾げる千春に頼子が答える。


「あはは、この子王女様だから。」

「え゛?」

「ジブラロール王国第一王女、チハル・アル・ジブラロール王女殿下だもんね。」

 頼子はケラケラ笑いながら教えると、コンゴは顎が外れたのかと思うほど口を開けたまま止まる。


「あ、言っちゃダメだった?」

「いんじゃない?」

「今更かぁ~。」

 2人の会話で我に返ったコンゴが片膝を突く。


「申し訳ありませんでしたぁ!」

「どうしたんですか?コンゴさん!」

 コンゴの声に冒険者のキンキ、ギャット、トーグが走って来る。


「何したんですか!?」

「どうしたんですか!?」

「お、お、王女様・・・。」

「「「え?」」」

「あ~、その、じつは王女やってましてー。」

「「「えぇー!!!」」」

「ついでに言うとこの子、次期王妃だよ。」

「「「「えぇぇぇぇ!!!」」」」

「あの子も別の国の次期王妃だよー。」

 反応が面白すぎてゲラゲラ笑いながら頼子はユラ達の面倒を見ている日葵を指差す。


「申し訳ありませんでしたぁ!」

 何故かキンキが大声で謝罪する。


「大丈夫ですよー♪」

「そうそう、普段そう言うの気にしないからねぇ~。」

「んだんだ~♪冒険者の人と同じ様な感じで話してもらえると助かりますし♪」

「だねー、ファーノくーん!」

 頼子は頷きファーノに声を掛けるとファーノが歩いて来る。


「なんっすかー?」

「こんな感じで話してもらって良いですよ。」

 頼子はコンゴ達に言うと、ファーノは首を傾げる。


「え?なんっすか?」

「ファーノ君ってあんまり物怖じしないよね。」

「そうっすか?結構ビビってるっすよ?」

「何処が?」

 思わず突っ込む千春。


「千春、ファーノ君最初がアレだったからさ。」

「あー、ロイロか。」

「それに今回の旅の時も拉致られたじゃん?」

「ロイロに鷲掴みにされて連れて来られたね。」

「・・・アレは怖かったっすよ~。」

「「だろうね!」」

 怖そうに言わないファーノに千春と頼子は笑いながら突っ込む。


「チハルー魚焼けるよー!」

「お!それじゃ朝ごはんにしましょー!」

「ヒマリー!朝ごはんするよー!」

「はーい!ユラちゃん、レンちゃん、イーナちゃん行こっか♪」

「「「はーい!」」」

「俺達も手伝います!」

「あ~それじゃテーブル並べるの手伝ってー。」

「「「了解です!」」」

「わ、わたしは?」

「え~っと、座っててください♪」

「はいっ!」

 コンゴは物凄くいい返事で返す、次々と皿に並べられた焼き魚、綺麗に焼かれた玉子焼き、野菜たっぷり魚の味噌汁を並べる侍女達、そして。


「それではー。」

「「「「「いただきまーす!」」」」」

 手を合わせ挨拶をするJK達、昨夜教えてもらったコンゴと鉄血の友人3人も手を合わせ挨拶すると朝食を食べ始めた。






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