閑話休題:午後のティータイム!

「あらあら、イイ歳なんて言われちゃってるわよ。」

 アルデアは遠見の石を使い千春達を見ていた。


「ふぅ~ん・・・相変わらず口が悪いわねシグリプは。」

 マルグリットはチェラシーを抱きながら呟く。


「あー!あーーー!」

「あらあらどうしたの?」

「メグの殺気で驚いたんじゃないの?」

「そんな事ないわよ、ねぇ?チェラシー。」

「あー。」

 マルグリットは微笑むと映像を見る。


「便利ねぇ、アルデア、あの分身と意識は繋がってるの?」

「えぇ、意識を分割してるけれどすぐに繋げれるわ。」

 アルデアは映像に自分が映っている姿を見ながら呟くと、画面のアルデアがニコッと笑みを浮かべこちらを見る。


「チェラシーが寝たらアイツ凍らせに行こうかしら。」

「あら、でもメグの事を思って言ってるみたいよ?」

「確かに・・・この歳で出産はキツかったわ。」

 そう言いつつも幸せそうにチェラシーを見る。


「あら、エイダン。」

「アイトネ様が呼んだわね。」

「あらあら、急に呼ばれたら驚くでしょうに。」

「驚いてるわ。」

 クスクスと笑うアルデア。


「アルベル、セバスにエイダンはチハルの所に呼ばれたから心配いらないと伝えて来て。」

「はい。」

 マルグリットが言うとアルベルは執事長の所へ向かう。


「・・・何してるの?この2人。」

「口喧嘩してるわ、うるさいわね、なんで男ってこんなに声がデカいのかしら。」

 アルデアはマルグリットの静かな部屋で耳を塞ぐ。


「・・・チェラシーが寝そうね。」

 ゆらゆらとチェラシーを揺らしながらそっと立ち上がるマルグリット、そのままベッドへ向かうとそっとチェラシーをベッドへ寝させる。


「晩御飯作るみたいだけど・・・、その前にオヤツって言ってるわ。」

「あら良いわねぇ。」

「メグも食べる?」

「食べれるの?」

「勿論、どれがいい?」

 映像を見ながらアルデアが問いかける。


「あのクレープが良いわ。」

「あれ美味しいわよねー、私もソレにしましょ。」

 アルデアがそう言うと、映像のアルデアが千春に声を掛ける、そして千春はマルグリットの方に目をやり手を振る。


「可愛いわねぇ。」

 マルグリットは思わず手を振り返す。


「好きな物持って行って大丈夫だって。」

「それじゃあのケーキも人数分もらっちゃいましょうか。」

 マルグリットが言うと向こうのアルデアがアイテムボックスへスイーツを入れる、そして。


「エリーナちゃんお皿良いかしら?」

「はい、どうぞ。」

 既に準備をしていたエリーナはお皿を並べる、そこへアルデアはアイテムボックスを開きケーキを置いて行く。


「・・・これ悪用したら凄い事になるわね。」

「する必要無いもの。」

 クスクスと笑うアルデアはクレープも取り出すとお皿へ並べる。


「紅茶はどの銘柄に致しましょうか。」

「チハルがくれたダージリンにするわ。」

「はい。」

 慣れた手付きで紅茶を淹れるエリーナ。


「メグ、夕食の時に呼んで良いかチハルが聞いてるわよ?」

「呼んでくれるなら喜んで行くわ♪」

「おっけー、伝えておくわ。」

 マルグリットとアルデア、そしてエリーナとアルベルはのんびりとした午後の一時を過ごした。






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