海鮮ご飯!その前に!
「ココに出て来るんだ。」
ダンジョン最下層から出て来た千春は小さな湖から出て来る。
「ココ何処なんだろ。」
頼子が言うとロイロやミカ、ゼルがドラゴンになり、リリ達妖精も空に飛んで行く。
『向こうに島が見えるのぅ。』
「最初の島かしら?」
『どうじゃろうなぁ。』
「海が近いからセイレーンさん達に確認してもらいましょ♪」
皆は地上に降りると皆で海に向かう。
「シャチさん達はどうするの?」
『儂らが運べばいいじゃろ。』
ドラゴン達はそう言うとシャチや人魚達を運び海まで移動する。
「私も上から確認してくるわね。」
インパイ族のティスケリーは大きなクジラになり、ナラーシャを連れ空へ飛んで行った。
「おぉぅ・・・夕方。」
海の向こうにはもうすぐ海に沈みそうな太陽が見える。
「楽しかったね。」
頼子は夕日を見ながら呟く。
「うん、思った以上に面白かったわ。」
「海鮮沢山ゲットしたし~♪」
「真珠どうするの?」
「ママ達に渡したらアクセにしてくんないかな。」
「ぶっちゃけ真珠付ける事なくね?」
「ないねぇ、あ、でもドレスの時とかは良いんじゃない?」
JK達は各々感想を言いながら夕日を見る。
『チハルちゃーんあっちに見える島が遊んでいた島よー。』
「あっち?どっち?」
千春は周りを見渡すが島は見えない、そしてティスケリーとナラーシャが降りて来る。
「帰るのよね?」
「うん、帰るけど、もう遅いしジブラロール直で帰るよ。」
「あら、そうなのね。」
「うん、ナラーシャさん楽しかったよありがとう。」
「いえ!此方こそ!ダンジョン攻略も見せて頂き有難うございました!」
「あははは、流れで攻略しちゃったね。」
ケラケラと笑う千春、皆もつられて笑う。
「チハルおねえちゃんかえるの?」
「帰るよー、皆疲れたでしょ?」
子供達は疲れた素振りを見せず楽し気に砂浜で遊んでいる。
「だいじょうぶだよ?」
「・・・元気だねぇ、おねえちゃんは疲れたよ?」
「チハルどうやって帰るんだ?フェアリーリング設置するのか?」
「んにゃー、最速で帰るから、アイトネー。」
『は~い、楽しかった?』
「見てたでしょ~。」
『えぇ、ハルと一緒に見てたわよ♪』
ニッコニコで答えるアイトネ。
「ジブラロールまでお願いします!報酬は海鮮料理!」
『やった♪おいしそうな食材沢山狩ってたものね♪』
「それじゃティスケリーさん、ナラーシャさん、人魚さん達も有難うございました。」
「また遊びましょうね♪」
「またいらして下さい、いつでもお待ちしておりますので。」
2人が言うと人魚達も海辺から手を振る。
「それじゃ!みんな帰るよー!」
千春が言うと皆が集まる。
「アイトネお願いしまーす!」
『は~い♪』
アイトネはいつもの様に腕を振ると景色が変わる。
「ただいまぁ!」
「お帰り千春楽しそうだったわね。」
「楽しかったよー!」
春恵に声を掛ける千春、春恵も笑顔で迎える。
「チハル、それじゃ俺達は戻るぞ。」
「え?」
「ん?どうした?」
「いや、ご飯食べて行ってよ。」
「あー、アレ料理するのか?」
「うん、エーデルさん達も、ステルさん達も、ハチェットさんも食べない?」
「良いのですか?」
ステルが言うと青空は横に来てウンウンと頷く。
「ハチェットさんもたべましょー♪ルペタも食べたいよね?」
「うん!おにいさまたべたいです!」
日葵が言うと嬉しそうに答えるルペタ。
「え~っと、まずはおこちゃま達の家に連絡かな?」
「それは俺が伝えておこう、チハルは気にしなくて良い。」
「うぃ!それじゃケン君、シュウ君、レンちゃん、の所お願い、お泊りでも良いって言ってくれる?」
「わかった。」
エンハルトはそう言うと部屋を出る。
「チハルー、流石にこの人数分作るの大変じゃない?」
「んー、食べる場所は隣の部屋だから問題ないけど作るのはそこの厨房じゃ狭いか。」
「ねぇ千春、魔導士団棟の食堂借りたら?」
「え?」
「チハルさん、魔導士団棟来ないですもんね。」
アリンハンドは寂し気に言う。
「あ~・・・あっち知ってる人居ないから。」
「居ますよ?」
「へ?そうなの?」
「王宮食堂の料理人が入れ替わりしてますから殆ど知ってると思いますよ。」
「・・・知らんかったわ。」
「それじゃ魔導士団棟の厨房借りようぜー!」
頼子はそう言うと立ち上がる。
「おっけー!それじゃ行きますか!」
「「「「「おー!」」」」」
JK達はそう言うと立ち上がる。
「私も手伝うわ。」
アルデアはそう言うと立ち上がる。
「チハル。」
「何?サフィー。」
「取り敢えず・・・着替えましょう?」
サフィーナは恥ずかしそうに言う、そう、皆はまだ水着のままだった。
「うわぁ!そうだった!皆着替えよう!」
「一日この格好だったから違和感なかったわ!」
「あっぶねぇ、この格好で王宮歩くところだったわ!」
「海水まみれだし温泉行こう!」
「そうだね、サフィー達も皆行こう!」
「・・・そうですね、今日は御一緒させて頂きます。」
「アリンさん達どうすんのよ。」
「あ!ハルトあのまま行っちゃった!」
「あははは、多分執事さんあたりに突っ込まれてるよ。」
JK達が話しているとアリンハンドが話す。
「魔導士団棟にも浴室が有りますのでそちらで流してきますね。」
「そこが一番近いですな。」
エーデルも答える、そして男の子達も連れ部屋を出て行く。
「女性陣はこっちー!皆で入ろう!」
「俺は外で水浴びしてくる。」
ルプはそう言うと庭に出る。
「吾輩も頼むにゃー。」
「僕も!」
「わっちも水浴びでよかー。」
「はいはい、ペット組は水浴びねー。」
千春はそう言うと女性陣と浴室に向かう。
「広い浴室で良かったね。」
「だねぇ~。」
頼子は水着を脱ぎながら千春に言うと、千春も頷く。
「いっちばーん!」
「ミオ、走ると危ないよー。」
「にばーん!」
「ダイア走るな!」
美桜と大愛は浴室に入る、そしてお湯をかぶる。
「・・・ぎゃぁぁぁぁ!!!!!」
「いってぇぇぇっ!!!!!」
2人は大声で叫ぶ。
「どうしたん!?」
「大丈夫!?」
「こけた!?」
急いで浴室をのぞき込む千春、頼子、日葵。
「痛い痛い!皮膚が痛い!!!!」
「やばい!痛い!」
「あー・・・温泉のお湯熱いもんねー。」
青空はそう言うと水の出る魔石に手を当て水を出す。
「はぁ~、ひんやりきもちいぃ~。」
「大丈夫?ソラ。」
「ん、ちょっとピリピリするくらい、お湯はヤバいねコレ。」
千春は青空の肌を見ると水着の跡がくっきりと見える。
「焼けたねぇ。」
「これ日焼け止め塗ってたんだけどね。」
「ほら、シャチに乗って水中探検したじゃん、あれで流れちゃってるよ。」
「あー、それでかー。」
「・・・チハル様・・・ヒールを。」
「お願いチハル、ヒール・・・ヒール。」
「はいはい、ヒール。」
千春は魔力を溜め日焼けでもがく美桜と大愛にヒールをかける。
「あとコレ塗って。」
「なにこれ。」
「超極秘アイテム。」
千春100均に売っているチューブの容器を取り出す。
「日焼けの薬?」
「っていうか何でも治る薬。」
「へ?何そのヤバい薬。」
「ただの世界樹の実ジェルだよ。」
「十分ヤバいわ!使わせて頂きます!」
大愛は千春から受け取ると腕に塗る。
「おぉぅ・・・日焼けが消える。」
千春のヒールで痛みは消えたがうっすら残る日焼けは残っていた、ジェルを塗ると赤みが消える。
「すげぇ・・・ダイア!私にも塗って!」
美桜はそう言うと大愛に背中を向ける。
「千春それまだある?」
「あるよー。」
アイテムボックスからチューブ入り世界樹の実ジェルを取り出し頼子に渡す。
「はーい!塗って欲しい人ー!」
頼子が言うとJK軍団だけでは無くサフィーナや侍女軍団、ユラ、イーレン、ルペタまでもが手を上げる。
「順番で塗るからここ座ってねー。」
千春は数本チューブを取り出すと順番に塗っていく。
「アルデアは大丈夫なの?」
「えぇ、日焼けしない様に結界張ってたもの。」
「え゛ズルい!」
「ズルくないわよ?」
「ロイロは?」
「日焼けなんぞせんぞ?ドラゴンの肌はそんなにやわじゃ無いわい。」
「ねぇ、千春、それ男性陣の所にも持って行ってあげた方がいんじゃね?」
「えー、ヨリ持っていってよ。」
「ん、やっぱりいいや、男達は我慢してもらおう。」
面倒だと思った頼子は手のひらクルックルで話す。
「んじゃヨリ私に塗ってー。」
「千春は私に塗ってよね?」
「残ってたらね。」
「え!?あるよね?!」
「あるあるwww」
冗談を言いつつ皆はジェルで日焼けを治しのんびりと温泉に浸かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます