第55話 嫉妬

 SNSのグループが1つ存在する。そのグループには仁美、海、舞が所属する。彼女達は球技大会の際にグループを結成した。


弥生 仁美『最近、他の女子達から嫉妬されて困ってるんです』


笠井 舞『そうなんだ。何で? 』


弥生 仁美『色々な男子達から告白されて嫉妬されてるんです。私がモテるのが気に入らないのでしょう』


東雲 海『そうなんですか。それは大変ですね。実はわたくしも多くの女子の方々に嫉妬されてるんです。同じ境遇ですね』


笠井 舞『2人共一緒だね。実はうちもそうなの』


 3人とも同じ境遇なようだ。


弥生 仁美『大変ですね』


東雲 海『もう慣れましたよ』


笠井 舞「幼稚園の頃からそうでしたから』


弥生 仁美『本当に! 』


東雲 海『昔から変わりませんね』


 どうやら3人は慣れているようだ。まあ、3人の美少女の美貌から無理もない。3人共小さい頃から異性を惹きつけ、モテ続けてきたのだろう。


弥生 仁美『嫉妬されるのも面倒くさくないですか? 嫌悪感を感じて疲れるし』


東雲 海『本当に! その通りです!! 』


笠井 舞『じゃあ、男子達から告白されない状況を作らない? 』


弥生 仁美『ほぉ。具体的にはどういった行動を取りますか? 』


東雲 海『わたくしも気になります! 』


笠井 舞『シンプルな話なの。うち達が1人の男子以外しか興味ないことを示すの。そして、ゆくゆくはその男子と付き合うの』


東雲 海『なるほど! それは名案ですね! 』


弥生 仁美『そのためには、彼にアピールする必要がありますね。そして、誰が選ばれるかは彼次第な訳ですか』


笠井 舞『そうなの。誰が選ばれるかは分からない。だから誰が選ばれても恨みっこ無しでお願いなの』


弥生 仁美『了解です。仕方ないですね』


東雲 海『かしこまりました』


 舞の提案を仁美と海は了承した。


弥生 仁美『明日からアピール開始で良いですか? 』


笠井 舞「オッケーなの。うちは自分のペースでアピールさせてもらうの』


東雲 海『わたくしもです! アピールは明日からで個人のタイミングということで』


 ここでグループでの会話は途切れた。

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