第6話 雨が降っている

 森田信也は重本めぐみにフラれたと思い学校生活を送る。雨が降っている、休み時間にひとりで読書をする森田信也。

 重本めぐみは、あれから学校に来ることはなかった。森田信也は外の雨が降る景色を眺める。まるで今の自分の心を表すようだ、そう森田信也は考える。

 重本めぐみはお母さんのことを好き、だから、あんなことを言われたのか? いいや、きっと、重本めぐみはお母さんの面倒や身の回りのことで大変なのだろう。そう森田信也は思う。

 雨が降っている。

 重本めぐみは学校に来ない。

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