021_彩る夜に結ぶ/浅葱咲愛

 作品リンク:https://kakuyomu.jp/works/16817330648402313483


 ・愚弟の感想

 話の進みが丁寧で好感が持てました。

 しかしそれ故に、序盤では誰が何をする話なのかが分かりづらかったです。『この小説をどのように楽しめばいいのか』というガイドを読者に提示した方がいいように感じました。

 たとえば「現代に帰りたい」でもいいですし、「妖を倒そう」でもいいですし、「現地の男の子と仲良くなりたい」でもいいです。適当でいいというわけではなく、作者さんがこの作品で書きたいものを当てはめて考えてみてください。

 どんな話なのかが初めに示されれば、次の話を読みたいと思う読者の心をもっとくすぐれると思います。


 ・小山の感想

 話の筋は悪くない。貴種流離譚としては王道のそれだし、年相応のヒロインも、相手役となる男の子らしいヒーローもよく書けている。

 ただ、話の展開が若干遅い。

 いまの地の分少な目の会話文で進めていくスタイルでこの文字数なので、二人が関係性を深めるためにエピソードを費やしすぎているきらいがある。

 一つ一つのエピソードの出来がいいのでこのまま捨てるのは惜しいが、話の本筋、何故過去にタイムスリップしているかなどの設定をテンポよく提示する方が大事。

 それらの設定と話順を入れ替えるなどして、話を進めつつも二人の関係を描いていこう。

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