第13話 大妖怪餓者髑髏

「ありゃ何だ·····」

下野が言う。


「餓者髑髏ォ·····」

仲原が荒い息で言う。


餓者髑髏はこちらに向けて手をかぶせてきた。

「おいおいおいおいおい!」

と慌てて蘭は仲原を拾って逃げた。


すると神社はぺったんこに潰された。


「ここは俺に任せてくれ」


と下野が首を回して手を伸ばし


「えんらえんら」


と言うとボウフッ!!!と言う音を立て体を囲むように白い煙が出てきて煙に乗って餓者髑髏の目の中に入って行った。


「何する気なの·····?」

と丸山が上を向いて言う


「ちょっと待ってよ·····」

葵が言った。


皆、葵 の方を見るとそこには餓者髑髏の一撃で原型をとどめなくなったマナの姿があった。


葵は膝を着いて泣いていると

花火のような音が空に響いた。


「ん?」


と言い見ると


餓者髑髏の目から大爆発が起こっていた。


「おいまさか·····」


餓者髑髏はバラバラになって地面に落下してきた。


そこには黒焦げた下野の姿もあった。


花火よ夏に散れ。


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