第9話 無慈悲
『ーーー今日は大雨になります。お出かけの際は傘を忘れずにーーー』
光川の家に1人の紫髪のオールバックで口が裂けた跡がある40代の男がから傘お化けをさして訪問しにした。
何度チャイムを鳴らしても出てくる気配は無かった。
「おっかしいな·····」
と思いドアノブを触ると鍵がかかっていない。
キィイィィィィと言う音を立てて入ると
そこには玄関で仰向けになり段差で背中を反り体からは胃袋や大腸が伸び出ており、口には腐ったカエルが詰め込まれ涙や鼻水、ヨダレ、胃液、などで小さな水たまりができレイプされた様な後もあるようだった。
「そんな·····まじかよ·····」
と言いスマホで写真を撮り退魔師案内に送った。
その男は家にあがり何か証拠がないか探し始めた。
2階に上がりバスルームを除くと何も無かったが鼻に何か落ちてきた·····血?
ゆっくりと上を見てみると上半身だけのリョーコの姿があった。
「まじかよ·····」
リョーコは体の上半身しかなく体は切り刻まれ体から内蔵が見えていた。
また写真を撮り案内所に送った。
「誰だこんなことしたアホったれは·····」
と呟きながらも畳の部屋に行くと後ろから刀を振り上げているコーが襲いかかってきた。
その瞬間男は振り返りから傘お化けをコーの腹に差し込み畳に叩き付けた。
から傘お化けを抜くとコーはジャンプで立ち上がり刀を頭を狙い始めた。
「寝てろ」
と言いから傘お化けでコーの首を刺激した。
するとコーは気絶した。
それがチャンスだと思い成仏しようと御札を近づけるとコーの顔が痙攣しだし強い波動がでた。
するとその男は壁の柱に頭をぶつけ失った。
コーが起き上がると猿のように窓から逃走していった。
「く、くっそ。もう俺も歳か·····」
と言い案内所へ向かった。
丁度案内所に着く時には葵らもやって来ていた。
「おい、お前。葵ってのはお前か」
「なんですか?」
「てめぇはとんでもないもの作り出してしまったな·····」
「だれよ·····」
「俺の名は仲原(ナカハラ)·····上級退魔師。こんな俺でも負ける敵がいるとは·····」
「た、戦ったの?」
「あぁ。残念ながら逃げられたがな·····」
「誰か·····亡くなってた·····?」
「光川とリョーコって女·····」
と言うと2人は目を潤ませ仲原の黒いコートに抱きつき大泣きし始めた。
「どぉぉにかしてくだぁしゃぁい!助けてぇええァァァあ!!!!!」
「おいぉい·····な、泣くなよ·····」
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