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 あなた、昨晩遅くまでわたしを書いてたじゃない。渡さなくていいの? 行っちゃうわよ。ほら!


 ああ、行っちゃった。ちょっと、強く掴まないで、シワになっちゃうじゃない。今日で先輩、卒業して東京行っちゃうんでしょ。追いかけなくていいの?


 ……ちょっと、やめてよ。わたしに涙が落ちたら、インクが滲んじゃうじゃない。


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※綺想編纂館 朧(@Fictionarys)様主催の小説企画「文披31題」参加作品です。

Day 7:ラブレター

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名もなき物語たち 高村 芳 @yo4_taka6ra

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