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 苦しい。暗い。狭い。つい昨日まで、温かな部屋のなかで眠っていたのに。僕はどうしてしまったんだろう。痛い。辛い。でもわかる。もう少しだ。もう少しで。

 途端、光に包まれた。寒い。僕は、初めて肺にめいっぱい空気を送りこむ。大きく声を出す。そして聞こえる、安堵の言葉。


「生まれました。元気な元気な赤ちゃんですよ」


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※綺想編纂館 朧(@Fictionarys)様主催の小説企画「文披31題」参加作品です。

Day 6:呼吸

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