249
地元に帰る途中、なんとなく水族館に寄った。クラゲが七色に移り変わる光に照らされてフワフワと浮かんでいる。
「知ってるか。クラゲって九十五パーセントが水分なんだぞ」
ふと父の声が聞こえた。何度もぼくを連れてきてくれた水族館の廊下は暗く、誰もいない。
水族館を出て父の死んだ実家に帰る道中、車の中ですこし泣いた。
--------------------
※綺想編纂館 朧(@Fictionarys)様主催の小説企画「文披31題」参加作品です。
Day 4:アクアリウム
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます