228
「壁が方眼紙みたい」
引越しの手伝いに来たKは荷物を下ろしながら特注の本棚を眺める。壁据付の本棚は壁一面に広がっている。
「足りないんだよ棚が」
「その前に本を捨てろ」
ダンボールから本を出しては並べる俺にKが言う。俺は鼻で笑ってやった。
「本を捨てるくらいなら、命捨ててやるよ」
Kは呆れたのか、「変わんねぇなぁ」と笑ってダンボールを開け始めた。
--------------------
※綺想編纂館 朧(@Fictionarys)様主催の小説企画「文披31題」参加作品です。
Day 28:方眼
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます