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「よっ!」

「わっ!」


 花火大会の喧騒の中、いきなり背中を叩かれて、俺は叫び声をあげて後ろを振り返る。幼馴染が俺の顔を見てケラケラと笑っている。


「ね、ね、びっくりした?」

「うっせーよ」


 屋台の灯りで照らされた幼馴染の浴衣には、青い朝顔が咲いている。

 あれ、コイツこんなに華奢だったっけ?

 いつもと違う雰囲気に、俺は思わず幼馴染から顔を背けた。


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※綺想編纂館 朧(@Fictionarys)様主催の小説企画「文披31題」参加作品です。

Day 21:朝顔

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