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 ここはどこだろう。私は仰向けに横たわっているようだ。ツンと消毒液のような香りがした。目は開かない。手も足も動かず、耳も聞こえない。弾力のあるさらりとした感触が、頭や首、背中にある。ベッドに寝ているのだろうか。

 空気の流れを頬に感じる。誰かいるのか。声も出ない。狂いそうな中、柔らかく温かな手が、私の右手に触れた。


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※綺想編纂館 朧(@Fictionarys)様主催の小説企画「文披31題」参加作品です。

Day 4:触れる

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