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 午前四時、私は防寒着を羽織って外へ繰り出す。頬に寒さが突き刺さり、思わずマフラーに顔を埋めた。息は白く、すぐさま闇に消えていく。夜でもない、朝でもないこの時間。不眠症の私しか存在しないこの時間。

 ふいに、山の向こうから朝陽が滑り込んできた。ひとりでに涙がこぼれる。ああ、私は生きている、社会に必要とされていようがいまいが。冷たい指先に熱が生まれた。

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