151
手を洗おう。蛇口をひねって湯を出した。石鹸を泡立て、爪の先まで丁寧に洗っていく。一通り洗い流し、湯を止めて手をタオルで拭った。
洗面所を出たところで、足が止まる。蛇口の把手は綺麗だったろうか? タオルはいつ替えたっけ? 手のひらが急に汚く見える。
そうだ、手を洗おう。蛇口をひねって湯を出した。血が滲むあかぎれがなるべく痛まぬように。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます