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「今日はいらない」
夫婦五年目の僕たちは、夕飯にビールを一缶ずつ飲むのが日課だった。妻が酒を飲まないなんて、どうしたのだろうか。今週、妻は仕事が忙しかったようだし、疲れているのかもしれない。
「気晴らしにどこか飲みに行く?」
僕の問いに、妻は静かに首を振った。呆れ笑いの顔には涙が浮かんでいた。
「違うの。おなかの赤ちゃん酔っぱらったら困るでしょ」
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