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 働き始めてからもう六年が経つが、京都の街にこんなに雪が降るなんて知らなかった。料亭の見習いを続けているが、まだ芽は出ていない。冷たく荒れた手を見て気分が落ちそうになったときは、銀閣寺を見に行くようになっていた。屋根に雪が積もる、決して煌びやかではない銀閣寺。冷たい雪に耐え忍ぶその姿が、僕の心を静かに慰めてくれるのだった。

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