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「この歌、知ってる?」
放課後の教室でミカは歌い始めた。優しくて空気に溶けてしまいそうな声に耳を傾ける。
「テストを紙飛行機にして飛ばしちゃダメでしょ」
「そういう歌詞なんだからいーじゃん。ほら、裏に夢を書くんだよ」
点数が芳しくなかったテストを裏返す。そこには真っ白なキャンバスが現れた。
「ほら、リエの夢は?」
私の、夢は……。
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