87

「クレア様!」「クレア様だ!」


 民衆が見上げるその先に、月明かりを背負った人影が現れた。いや、もう彼女は『女神』になってしまった。幼き日のあの笑顔はもう見れないのだろうか。俺は必死に闇の中で目を凝らした。

 神殿のバルコニーにいる『女神』の表情は、ベールに隠されてもうわからない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る