第13話俺のケツが金髪ロリ神様に2本も腕を入れられる

「なんで、ここに、?」

「わしはな、神様じゃからの。どこにでもいて、どこにもいないのじゃ」

「なんだ、それ」

「ほれみてみぃ」

俺の背後を指さす。

粉々になった扉の近くで舌を出し、白目を剥いてる俺がいた。

「はあああ?!おれ死んだの?!」

「いや、気絶しとるだけじゃ」

「良かった…」

自分で自爆して死んだらバカみたいだからな

「じゃから、魂をひっこぬいた」

「馬鹿なの?」

「ば、ばかってなんじゃ。わしの要件があったんじゃ。ちょっとだけじゃ」

「どのくらい抜いてるんだよ」

「足の小指1本分」

なーんだ。その程度か

「以外全部じゃ!」

にっこりと神様が言った。

「瀕死じゃねぇか!」

「怖いのぅ。怒ったら禿げるぞ?ちゃんと魂は戻すから安心せい」

「で、要件ってのはなんだよ」

「まったく、無礼じゃのぅ」

やれやれと振る舞う彼女をぶん殴りたい。

「ケツを出せ」

「は?」

「ほれ、さっさとせい!」

「嫌だよ」

何が嬉しくて、幼女にケツを見せないといけないのだ。

「わしも急いでるんじゃ。仕方ないのう」

するすると彼女の両手が伸びる

「うわっ、きも」

素で引いたわ。腕だけに。

田中くん1枚持ってきて~

「ぎゃああああ!アホなこと言ってた腕が腕が入っ、入ってく、ぎゃああああ!2本もおおお!」

「ガタガタ抜かすな。男の子じゃろ?ケツに手が入ったわけでもあるまいし」

「入ってんだよ!ガッツリ入ってるんだよ!」

「なんで2回言うんじゃ?」

「2本分だよっほぉおお!」

内蔵を奥までかき混ぜられている感覚がさらにつよく根深いとこを混ぜくりかえしているようだった。

ずりゅり

ずぽり

取り出された杖は綺麗に対極的な杖だった。傷一つない細身の純白の杖と傷だらけのゴツゴツした極太な杖。

「な、なんだよ、その、杖」

「ん?あぁ、気にすることないわい。ちと、返して欲しくての。この杖は人間の手にあまる」

白い杖をくるくる回し、黒い杖をブンブンと振り回す。魔法のキラメキが花火のようだった。

「はぁ、はぁ、何を言って」

「お前がこの世界に着て1週間たった時に起こした事件を思い出せ」

「……なん、のことだ」

「才能があるのか、無いのか」

まぁ、良いわいと彼女はスタスタと近づき、俺の手を引き、俺の体へ連れてきた。

「まて、説明してけ。おれはこの世界で何をしたらいい」

「……」

「魔王を倒すのか?民を助けるのか?異国をしりぞけるのか」

「……あの子たちを頼む」

「は?誰のことだよ」

「すまんの、ほんとにすまんの、時間がないんじゃ」

俺の体に魂を押し付ける。薄れゆく景色の中で聞こえたのは、謝罪の声だった。

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