月組、雪組、花組の3クラス。

4年生は雪組。

5年生と6年生は月組。

由菜ちゃんとも4年生から6年生までの3年間、同じクラスで、毎日仲良く過ごしてきた。

教室では、お手玉めっちゃ流行っていた。

ボクも休み時間になったら、由菜ちゃんたちといっしょに、お手玉をやっていた。

4年生の時の音楽の先生は女の先生で、音楽に対しては、めっちゃ厳しくて、その先生のこと好きだった。

その音楽の先生の、最初の授業の時に、1人づつ歌を歌わされて、その先生に、少年少女合唱団に推薦してもらえた。

音楽の授業も大好きだったし、4年生の音楽会では、今までやったことなかったフルートをやらせてもらえた。

でもせっかくフルートを任されたのに、演奏会までに、上手くフルート吹けるようにならなくて、全部は吹けなかった。

でも先生は、フルートっていう楽器を手にして、実際に吹く練習をして、そういうことにチャレンジすることが大事なんやって思ってくれていて、そんな音楽の先生をボクは好き。

本当は音楽会の時に、ボクは指揮をやりたかった。

でも4年生で転校して来たばっかりで、クラスをまとめる指揮をやるのもちょっとなあ～って自分で思ってしまって、本当はやりたかった指揮をやらずに、その代わりにフルートにした。

フルートは、上の学年の女子の持ってるフルートを貸してもらった。

その先輩の女子は、ちっちゃい頃からフルートをやってるみたい。

吹く楽器なのに、先生の頼みで、ボクにフルートを貸してくれた。たぶん、その子も、音楽の先生のことをめっちゃ好きなんだと思う。

授業も厳しく指導されてるんだけど、ボクも先生の厳しさを好きで、音楽の授業も楽しかった。

厳しいけど音楽を好きな先生の気持ちもめっちゃ伝わってくる。

歌ったり、楽器を演奏したりするのも、ボクはめっちゃ好きだ。

5年生になったら、その先生は他の学校に転校されて、違う先生になった。

男のめっちゃ優しい先生で、むしろ由菜ちゃんは音楽の時間になったら、その新しい先生にぴったりと、くっついて離れなかった。いつもピアノのそばで先生といっしょにいた。

4年生の時の音楽に厳しい女の先生のことを好きだったボクも、新しい先生になっても音楽は大好きだし、先生の優しさも好きだったから、音楽の授業も好きだ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい