サンフランシスコ

パパのパパはアメリカ人。

サンフランシスコに住んでいる。

クリーニング店をやっている。


パパのママは日本人。

サンフランシスコでいっしょに暮らしている。

クリーニング店の横で、手作りのアクセサリー店とぬいぐるみ店をやっている。


パパはサンフランシスコ育ち。

だから家でも、いつも英語の歌を歌っている。

家でお風呂に入っている時も、いつでも英語の歌を歌っている。

ボクは、パパの歌う英語の歌、大好きだ。

ノリも良くてカッコ良い。

晩ごはんを食べてても、英語の歌ばっかり歌っている。

だから、ボクも、パパの歌っている英語の歌、覚えてしまった。

ヒップホップ。

ロック。

ジャズ。

ファンク。

日曜日も、いつも英語の歌を歌っている。


夏休みに家族みんなでサンフランシスコに行った。

ケーブルカーに乗った。

ケーブルカーの走っている坂道の道路沿いに、クリーニング店とアクセサリー店は並んでいる。


空里は、ケーブルカーのまだ走っている最中に、ケーブルカーから元気良く飛び降りた。

それでケーブルカーの運転手さんは、落ちたのかと思ったみたいで、びっくりして空里のことを見ていた。

だからボクは、その運転手さんに

「大丈夫だよ」

って、手で合図した。

そしたら運転手さんも、わかったみたいで、笑顔で空里とボクとを見ていた。


空里は走ってアクセサリー店の中に、いちばん最初に入って行った。

お店の中にいたパパのママは、めっちゃ喜んでいた。

空里を抱っこして、お店の中をあちこち走っている。

空里はアクセサリーも好きなので、飾られてある色んなアクセサリーの数々に触れていた。


ボクも、空里のあとからアクセサリー店に入った。

「こんにちは~」

って言ったら

「こんにちは~。よく来たね~」

って、おばあちゃまも、めっちゃ嬉しそうだ。


空里はお店の中のアクセサリーをいろいろ身に付けたりしている。

お店の中で飛び跳ねているので、空里のアクセサリー好きなのも、めっちゃよくわかる。

「どれでも好きなの持っていっていいよ~」

って、おばあちゃまに言われて

「やったあ~」

って、空里も、派手で大きな珍しいアクセサリーをもらって喜んでいた。

アメリカ原住民のアクセサリーみたいな、民族っぽいやつを手にしていた。

首からぶら下げたりしながら

「どう?似合う?」

って聞いてきたから

「これを着けるために生まれてきたんちゃうかって思うくらいに似合ってるよ~」

って答えたら、喜んでいた。


「あやめっちには、これだな!」

って言って、ボクにも着けてくれた。

星をモチーフにした、キラキラしたカッコ良いアクセサリーを。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る