LIVING BY NECK HUNTING 外界決戦編 【死闘(前編)】

SEN

LIVING BY NECK HUNTING 外界決戦編【死闘(前編)】

LIVING BY NECK HUNTING 外界決戦編【死闘(前編)】

台本:SEN  声劇6人台本(男4・女2) 所要時間:30分




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※アドリブ等はストーリーを捻じ曲げない、雰囲気を壊さない程度であればOKです。



キャラクター紹介↓


カイユ(39歳・男)

元テンペスト副隊長【大盾】のカイユ。旧友であるデスタの娘ミアナ、ネイアと共にリヴィア帝国制圧に挑みフラスを抑え込み相打ちに持ち込むも死亡したはずだが、再び戦う為に生き返させられる


デスタ(40歳・男)

元テンペスト総大将【暴風】のデスタ。重い病に侵されているが為ヘッドハンターズにてシマク率いる重装特殊部隊に敗れ死亡したはずだが、再び戦う為に生き返させられる


ヤヨウ(33歳・男)

リヴィア反乱軍ヴィアルのリーダー【紳死】のヤヨウの異名を持つ医師兼剣士。コヨウの兄。リヴィアでの姉妹戦争でネイアの配下となり最後はコヨウを殺したネイアを恨みキギアに殺されたはずだが、再び戦う為に生き返させられる


コヨウ(28歳・女)

人殺しに快楽を得た狂人。過去にミレクア王国を滅ぼした【踊る魔女】伝説の本人。ヘッドハンターズでインサニティの一員となり賞金で生計を立てて豪遊してきたが最後は己が欲望の為ネイアに挑み殺されたはずだが、再び戦う為に生き返させられる


レセミス(16歳・男)

外界ゲイノッシュタルドから封印世界に攻め入った将の一人。弱々しい男の子。ヤカルタに隠れ護ってもらっている【獄王】の名を持つが…


ヤカルタ(25歳・女)

外界ゲイノッシュタルドから封印世界に攻め入った将の一人。酒好きの大女。酒癖が悪く常に酔っぱらっている。【断消】の名を持つ 


配役表

カイユ

デスタ

ヤヨウ

コヨウ

レセミス

ヤカルタ





本編↓








カイユ

「見ていた?…デスタ…この岬の砦ごと、地面ごと斬り離されたわ」


デスタ

「あぁ……人のできる技ではない……一瞬で力量がわかっちまったな。侮るなよカイユ」


コヨウ

「ふざけてるわね、まったく」


ヤヨウ

「……砂煙で何も見えませんね」


カイユ

「近くに居るのは、デスタちゃんと…気味悪い兄妹だけだわねん」


デスタ

「あぁ……シマクとアキミは恐らく割られた地面の向こう側だ。…やられた」


コヨウ

「ちょっとお姉さん?気味悪いは失礼なんじゃない?」


カイユ

「あぁらごめんなさいねぇ?何でも思ってる事言っちゃうの私」


ヤヨウ

「これから共に戦おうというのに、いけない子だ。」


デスタ

「視界が空けてきた……⋯いるぞ」






ヤカルタ

「やぁやぁやぁ!封印世界の下僕共ぉ!元気してっかぁ?ひっく…えぇ~?おぉい」


レセミス

「あぁ~だめだよヤカルタぁ……そんな乱暴な言葉で話しちゃ…お酒入るとすぐこれだぁ⋯ごめんなさいね?」


ヤカルタ

「お堅いんだよぉレセミスくぅぅぅん!!…ひっく」




カイユ

「⋯⋯酔ってるのかしら?……何だか」


デスタ

「拍子抜け…だな」


コヨウ

「あら?侮らないほうがいいんじゃなくて?」


ヤヨウ

「話せばわかるのかもしれない。まずは対話が大事だ」


カイユ

「口より先に手を出して来たのは向こうよ?意味があるのかしらねぇ?」


デスタ

「意味なんてないだろ、やり合うだけだ」


コヨウ

「どれだけ強いのかしらねぇ?楽しみだわぁ?」


ヤヨウ

「はぁ⋯⋯まったく。あなた方では駄目だ⋯私が話してみます」






レセミス

「ほぉらぁヤカルタ!⋯しっかりして?向こうの方々呆然としてるよ?」


ヤカルタ

「そぉんなもぉんさぁぁせときゃあいいんだよぉ!んぐっんぐっんぐっ⋯っぷああ!うっめええ!!!さすがあの大陸一番の酒だぁぁ」


◆SE足音近づく



ヤカルタ

「あぁ?だぁれだてっめぇ」


ヤヨウ

「……外界より参られご苦労様です。私共はあなた方と対話がしたい」


レセミス

「これはこれはご丁寧に⋯僕達と話ですかぁ?どうする?ヤカルタ」


ヤカルタ

「あ~⋯お好きにぃぃどうぞぉぉ…ひっく」


レセミス

「駄目だこりゃ⋯僕でよければ話せる事であれば話します。こう見えてヤカルタ様の側近なのですっ!どやぁ」


ヤヨウ

「何とも可愛らしい側近ですこと⋯ヤカルタ様が羨ましいですねぇ」


ヤカルタ

「でっしょおおお?いーらろー?わぁぁかってるぅぅ長髪兄ちゃぁんひっく」


レセミス

「ごめんね?こんなので」


コヨウ

「酒に酔った相手程相手にならないものは無いわ」


ヤヨウ

「コヨウ⋯少し静かに」


カイユ

「短刀直入に聞くわ。あなた達は、何しにここに来たの?」


ヤヨウ

「ちょ……失礼、ごほんっ。まずは目的を伺いましょう」


レセミス

「僕達は………この全世界を平和にする者だよ」


デスタ

「……良い奴じゃないか」


カイユ

「デスタちゃん!騙されないの」


コヨウ

「へぇ?良い子じゃないのぉ坊や」


レセミス

「そうですか?普通の事ですよ?」


ヤヨウ

「どうやって平和にするのですか?」


レセミス

「力で」


カイユ・デスタ

「……」


レセミス

「何かおかしいです?」


ヤヨウ

「……いえ、何も」


レセミス

「ちょっとぉヤカルタ様からも何か言ってくださいよぉ」


ヤカルタ

「ふぇ~……めんどくさぁぁい!やぁだぁっ!お酒もっと飲むの!」


レセミス

「ほんと酒癖悪いなぁ……すいませんうちのがこんなで」


カイユ

「いいのよ、で?武力行使というわけなのよねぇ?」


レセミス

「はい!それは間違いなく!」


デスタ

「良い返事だがなぁボウズ……命のやり取りをするんだ。遊びじゃないんだぞ?」


レセミス

「それは勿論存じでおりますよ」


デスタ

「そうか……まぁ俺もお前ぐらいの時はもぅ戦場に居たなぁ…何とか生き延びて生き延びてここまで生きて──」


レセミス

「オジサンの昔話は結構です」


デスタ

「っ……」


カイユ

「うふふっ…ですって、デスタ」


デスタ

「……」


ヤヨウ

「はぁ……貴方達は少し黙っていてください。話が進まないじゃないですか」


カイユ

「ごめんごめん」


デスタ

「あぁ…………カイユ、耳を貸せ」


カイユ

「ん?なぁに?」


デスタ

「………先ほど地を分断した一撃を放ったのは大柄の女ではない……小僧の方だ、間違いない」


カイユ

「えぇ!?……あの泥酔してる大女の方じゃないの?デスタちゃんよりでっかい剣持っちゃってるじゃない」


デスタ

「どうやったかはわからないが…間違いない。奴が俺の話に割り込む際向けられた殺気……見ろ」


カイユ

「ん?……や、ちょっと……何震えてるのあなた」


デスタ

「……こんな気分は初めてだ……今回は…相手が悪い」


カイユ

「え?ちょっとちょっと!?え、何?もしかしてだけど……びびっちゃってるの?」


レセミス

「あのぉ…何かありましたか?そこのお二人」


カイユ

「いぃえ?何も?ねぇ?」


デスタ

「……あぁ……何も、ない…話の続きをしてくれ」


ヤヨウ

「聞いてなかったのか二人とも……奴らは…降伏せよと言ってきたのだ」


カイユ

「へ?」


レセミス

「我々はこの世界を力で平和にする者です。すでに他の大陸は我々の傘下にあります。降伏し我々の力に屈してください。無駄な抵抗はするだけ無駄ですので忠告をと思いまして。」


コヨウ

「……納得できかねるわね。すべて…力でねじ伏せたというの?」


レセミス

「はい!抵抗する者はすべて殺してきました。でも安心してください?ちゃんと降伏した者は生かせて飼っていますから安心して暮らしておられますよ?」


ヤヨウ

「……家畜扱い…ですか……力による支配……か。結構よくわかりました」


デスタ

「……従ったほうがいいかもしれん」


カイユ

「はぁ???ちょ、どうしちゃったのあなた?気は確か?」


コヨウ

「あぁら…珍しいこともあるものね?「暴風」の名が聞いてあきれますわ?」


ヤヨウ

「なぜ…そう思うのです?デスタ」


デスタ

「先ほどの一撃……。放ったのは……貴様だろう?小僧」


レセミス

「あれぇ?よくわかりましたねぇ…えぇ。ヤカルタの剣を借りましたが僕の剣技ですよ」


ヤカルタ

「でぇ?敗北を認め参加に下るのかぃ?……そぉれとも───」


カイユ

「そぉれとものほうよ」


ヤカルタ

「おぉー!やるのかい?やるってのかぁい?私らとぉ?自分の力量も知らずに私たちに挑もうってぇのかぁい?」


コヨウ

「自分の力量がわかってないのはどちらでしょうかねぇ…意外と……」


ヤヨウ

「あなたがたかもしれないですよ?」


レセミス

「……はぁ……所詮巣をつつかれた虫ですか」


カイユ

「言ってくれるわねぇ坊や」


ヤカルタ

「そっちの大男は力の差がわかっちゃったみたいだけどぉ?本当にやるの?」


デスタ

「……」


カイユ

「デスタ……あんたは昔っから…変わってないわね」


デスタ

「……カイユ」


カイユ

「いざというときに臆して立ち止まってしまうのよ…その度に私があなたを守ってきた」


デスタ

「……」


レセミス

「で?面白い答えをお聞かせ願えますか?」


カイユ

「いいわ坊や………俺とやろうか」


ヤカルタ

「……ほぅ?気迫が一変したなぁ?」


レセミス

「君みたいな種をどこかで見たなぁ………はて」


ヤカルタ

「…あぁ……あの鉄の雑魚共だぁ」


レセミス

「言われてみれば彼等に似ている…あなたは鉄の民アイクンの血を引いているのですか?」


カイユ

「なんだそれは…聞いたこともない」


レセミス

「我々が滅ぼしましたが一つの大陸に住んでいたのですよ…あなたみたいな変な体質の種がね。この大陸にも居たのか……いや…エンスが選別しフルーガスの舟に乗せたとしたらあるいわ……なるほど」


カイユ

「何か知らねぇが俺は俺だ…「大盾」カイユだ」


ヤカルタ

「よぉしこのヤカルタがぁ相手になぁってやろうじゃないかぁぁ」


レセミス

「もぅ~べろんべろんじゃないですかぁ…そんなんで勝てるんですか?」


ヤカルタ

「ああったりまえぇよぉ!ひっく」


ヤヨウ

「…舐められたものだ」


コヨウ

「まったく」


レセミス

「ということで。軍勢は突入させません。ここは我々二人でお相手をしますのでだめだと思ったら降参してください。我々はとても慈悲深いので生きたい者は生かせます……まぁそちらで言う家畜?ですけども」


カイユ

「言ってくれるな」


ヤヨウ

「カイユ…大女はコヨウと私でやります。あなた方はあの坊やを」


カイユ

「あぁ…デスタ。いざという時は頼むぞ」


デスタ

「……」







ヤカルタ

「はぁ……よぉりにもよってぇ一番弱そうなのがあたしの相手かぁい?」


コヨウ

「あら?お相手してみないとわからないものよ?」


ヤヨウ

「二対一で誠に失礼かと思いますが…私たちにもプライドというものがありますので」


ヤカルタ

「安いプライドだことぉ……死ななければそれでいいのにな?………よぉぉっと」


◆SE大剣が地面に突き刺さる


コヨウ

「…重そうな鉄板だことで。そんなので本当に戦えるの?」


ヤカルタ

「あぁ?いけるいけるぅ!だぁいじょうぶだぁいじょうぶ」


ヤヨウ

「コヨウ…我々は長剣と大鎌……大剣には有利です。連携を上手に使いしとめましょう」


コヨウ

「はいお兄様……久々の殺し…ぞぉくぞくしますわぁぁぁぁ」


◆SE抜刀


ヤヨウ

「外の世界の人とはどのような体をしているのか…解剖するのが楽しみです」


◆SE抜刀


ヤカルタ

「こぉい…雑魚共ぉ」







レセミス

「さて…あちらは始めたようですね。こちらもやりますか?」


カイユ

「えぇ」


レセミス

「そちらの方は?戦わないのですか?」


デスタ

「…」


カイユ

「切り札よ。気にしないで……それよりあなたのその武器……見たことないわね」


レセミス

「すごい作りでしょう!?刃と刃を挟んで人を切断するためにあるんですよ?これもとある大陸で手に入れましてねぇ」


カイユ

「趣味の悪い」


レセミス

「そうですかぁ?最高なのになぁ……人が切断される音」


カイユ

「あなた…あっちの二人と趣味が合いそうね」


レセミス

「あの方たちは拷問が趣味なのですか?生憎ですが私は違います」


カイユ

「何が違うっていうの?」


レセミス

「私は音にしか興味がありません。これをおもいっきり振り込むときの切断音…悲鳴…血しぶき。たまりませんね…しかも切断後数分は生きてるんですよ?会話もできるんです…不思議ですよねぇ」


カイユ

「同類じゃないの」


レセミス

「さて…ではやりましょうか?」


カイユ

「あぁ…来い」








コヨウ

「………なぜ?…なぜ当たらないの?」


ヤカルタ

「ひっく…あぁ…動きすぎて気持ち悪いぃ」


ヤヨウ

「私たち二人の猛攻にかすりもしないとは…」


ヤカルタ

「あんねぇ…読めてんのよ動きがぁ」


コヨウがないわ」


ヤカルタ

「いやいやいや現に当たってないでしょうがぁ…そろそろ私も反撃しよぅかなぁぁぁ」


ヤヨウ

「……コヨウ、あれを使います」


コヨウ

「もぅ使うの?もうちょっと楽しませてよ…私一人で絶対殺るっ!!!」


◆SE剣が空を斬る


ヤカルタ

「だぁからぁ…当たんねって。……よっ」


◆SE鉄の重い音


コヨウ

「ごほっ」


◆SE吹き飛ばされ岩に叩きつけられる


ヤヨウ

「コヨウ!!!っく…やはり」


◆SE割れる音


ヤカルタ

「んあ?なんだいそれ…おぉ?なんだなんだ?」


ヤヨウ

「数秒で全身麻痺状態になります。私の勝ちです。負けを認めなさい」


ヤカルタ

「おぉ…そうかいそうかいぃ…………得意分野だ」


◆SE舐める


ヤヨウ

「なっ!?…毒を舐めた……」


ヤカルタ

「この酒は特注でなぁ…ハマカラバの実を酒にしてるのさぁぁあの大陸の者どもは本当に良い酒を造る」


ヤヨウ

「ハマカラバだと……国宝級の品物だがそれを酒に?…ありえない」


ヤカルタ

「ハマカラバの実が国宝級ぅぅ!?あっはっはっはぁぁ笑わせんじゃないよぉぉそこらじゅうに生えてるじゃないかぁ?それともここはあれは生えない大陸なのか?サンディオムが差し込まない作りをしてるからじゃないのか?あぁ?」


ヤヨウ

「そこら中に生えていてたまるものか…一粒で屋敷が買える代物だぞ」


ヤカルタ

「そうかいそうかい!あっはっはっは!!これは愉快じゃ!!!この大陸はどんな生活をしておるのかのう?興味でてきたぁ!」


コヨウ

「ぐっ……ごほぁっ」


ヤヨウ

「コヨウ!大丈夫か!?」


コヨウ

「何本か…折れたみたい……ぺっ」


ヤヨウ

「コヨウ……どうする?君に任せる」


コヨウ

「えぇ……これはもぅ覚悟を決めるしかないかもしれないわね」


ヤカルタ

「ほうほうあれでくたばらないとは中々丈夫だねぇお嬢ちゃん。おかげで酔いが少し覚めたよ」


コヨウ

「あら、それは良かったわ。ここからはもっと覚めてもらわないと困るわよ?」


ヤカルタ

「言うねぇ……この私が久しぶりに本気もだせる相手になるといいわね」


ヤヨウ

「コヨウ、これを」


コヨウ

「ええお兄様、ありがたく頂戴いたしますわ」


◆SE噛む


ヤカルタ

「おぉ?何か食ったな?この大陸にある秘蔵の実かい?それとも魔女が作ったナニカ…かい?」


ヤヨウ

「どちらでもありませんよ」


ヤカルタ

「ほぅ?」


ヤヨウ

「哀れな人が作った伝説上の女です」


ヤカルタ

「伝説上の女?それは───」


コヨウ

「っひょぁぁ!!!」


◆SE斬る


ヤカルタ

「っな!?」


コヨウ

「あっひゃっひゃっひゃっひゃ!!!」


ヤヨウ

「踊る魔女…ですよ」







レセミス

「あっちは楽しそうですねぇ」


カイユ

「みたいだな」


レセミス

「ではこちらも?」


カイユ

「当たり前だ」


レセミス

「やるだけ無駄なこ───」


◆SE殴る


レセミス

「ぐっ……」


カイユ

「ごちゃごちゃうるせぇよ」


レセミス

「……」


カイユ

「しかし全力で殴ったのになんて硬さだ…岩でも殴ったかと思ったよ」


レセミス

「おい」


カイユ

「あ?」


レセミス

「てめぇ俺様に何をした」


カイユ

「どうした?プライドを傷つけられたか?その綺麗なお顔は殴られたこともないのか?」


レセミス

「……っくっくっくっくっ」


デスタ

「……カイユ……もぅ」


カイユ

「どうしたデスタ怖気づきやがっ───」


◆SE掴み投げる


カイユ

「っ!?」


レセミス

「どうだい?空を飛ぶ気分は?」


カイユ

「ぐうわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


レセミス

「まぁ…その高さから落ちたら人は死にますけどね」


◆SE地面に叩きつけられる


デスタ

「カイユ!!!」


レセミス

「あんたも災難だね?あんな脳筋野郎と一緒で」


デスタ

「…」


レセミス

「俺様の強さが一太刀でわかったんだろ?叶わないと知り戦わず降伏を選んだあんたとならゆっくり話ができそうだ」


デスタ

「本当に……降伏すれば誰も死なずにすむんだな?」


レセミス

「あぁ約束しよう…ただし一生奴隷として飼われるがな。ま、死ぬよりましでしょ?」


デスタ

「あぁ…もぅそれで──」


カイユ

「だめだっ!!!」


デスタ

「っ!?」


レセミス

「これは驚いた…あの高さから落ちて生きていたのか。さすがは鉄の民アイクン」


カイユ

「その何とかの民ってのは知らねぇが生憎空なら何回も飛んだことあるんでな」


レセミス

「同じ仲間かと一瞬疑いましたよ…で?何がだめなんでしょうか?」


カイユ

「降伏することも奴隷になることも死ぬこともだ!すべてだめだ」


レセミス

「子供ですかあなたは」


カイユ

「貴様らを倒してそれは無効にする。どうせ一回死んだんだ…こんどこそあの娘達を幸せにしてやりたい……そうは思わないのか、デスタ」


デスタ

「……………それは」


カイユ

「あの子たちは最後お互いを思いながら斬りあったんだ…もぅそんなことさせない…させたくないんだ」


デスタ

「……………あぁ……そうだ……そうだなカイユ!!!」


カイユ

「そうだデスタ!やろう、二人でこいつを」


デスタ

「あぁ……すまないカイユ。俺は臆していた……だがもぅここからは」


デスタ・カイユ

「全力だ」




レセミス

「茶番…終わった?」








続く






















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