告白

オレは、寝れるのだろうか?


答えは、おそらくNOだ。


隣では、それなりにカワイイ女の子が寝ている。


すでに、時刻は夜中の3時をとっくに廻っている。


最悪、今夜は寝れなくても明日は休みだ。あいつがいなくなってからのんびり、昼に寝ればいいだけの話だ。


ここからどうするか、スヤスヤ寝てる人と隣で音を立てる事をするのはNGである。


しかし、男というものは、こういう時にムラムラしてきてしまうものである。


ここでやるのは、マズイという。今は、自制心が働いている。


よし我慢して、ゴロゴロしてよ。


そう、決心をしたはずだった、、、、、、






のにも関わらず、決心から5時間後、オレはしてしまうのだった。













私は、久々によく寝れた、いい朝だと思った。



「う~」


「お前、よく寝てたな」


「クンクン、お兄さん、オナニーした?精液の匂いがする」


私は、普通に鼻がいいのもあるが、なんとなく。その人が纏っている空気で分かってしまうのだ。

分かってしまうというより、慣れてしまっていると表現するのが正解なのかもしれない。

しかし、私は嫌悪感を覚えたりする時代はとっくに終わっている。例え、私で抜かれたとしても。



「す、するわけ無いだろ」


この人は、なんでこんなのも、ウソがわかりやすいのだろうか。


「わたし使った~?気持ちよかった~?」


こういう時は、ありのままの私の雰囲気を保ちつつ、普通の女の子っぽさも出すのが好かれると決まっていた。


「だから、してないって(怒)」


「絶対ウソだ~」


「そんなことより。早く出てけよ!!朝までの約束だろ」


「あっ、、、でてくよ、うん邪魔だよね」







いつもであれば、ここからどうするか、この後のことが出てくるのに、、、、、、、、、、




なんでだろう、、、、、、、、、、





この家から出たくない、、、、、、、、、、






私は、誰からも必要とされていない、、、、、、、、







そんなことは、知っている、、、、、、、、、、






生きる価値もない、それも知っている、、、、、、、、






でも、ここまで安心して寝た家は初めてだったかもしれない、、、、、、、





しかし、私はワガママ言っていい立場でも、身分でもない、、、、




出よう、、、、、、、、、、、、、、、、






「じゃあね、バイバイ、お兄さん」





「おっ、、、、うん、、、またな」




「最後に一言、初めてだったよ、私を性の対象と見ずに手を出してこなかった人、、、、ありがと、、、、この生活が始まってから、楽しいと思えたよ」



「ッ」


私は、久しく本当の自分になっていなかったのだろう。

何を言っているのだろう、、、、これは、私だよな

なんだか、自然で勝手に口が動いたような、なんだか不思議な気持ちなった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る