悪意に晒され、なお輝く不屈の魂

主人公の胆力、不屈の魂が眩しい。
最初こそ何の説明もなくデスゲーム……ゲームかこれ? ルールも何も説明されてないぞ?
つまり狩り。何の説明もなく狩りの標的にされた主人公は、最初こそ不安や恐怖に苛まれるが、冷静さは失わない。むしろ時間が経ち、喪失や犠牲を受け入れるごとに反骨心を滾らせ強くなっていく。
日本を裏から操るロクでもない組織が繰り出す、イカれた狩人たちや鉛玉の雨に追われながらも、決して狂わず、生きる意志を失わず、むしろ立ち向かってやろうというその心の強さを見届けたい、そんな思いで最後まで読み切りました。