第28話 キャプテン
アキラさんは大笑いした後
「シュート、ちょっと来て。」
手伝いに来ていた中学生を呼んだ
身長からして1年生かな?
「このシュートは今2年でうちのキャプテン。」
シュート君がよろしくと挨拶してくれたのだが僕はお辞儀で返した
この人がキャプテン?
2年生にしてはだいぶ小さいな
僕もかなり小柄なのでなんだか勇気を貰った
「この子は青井空君。3年後のキャプテンだよ。」
アキラさんが何を言ってるのかさっぱり分からない
さっきまで大笑いしていたのに
シュート君は笑顔で
「じゃあ大バカですか?」
と聞いた
「かなりな。シュート以上かもね。」
アキラさんはそう言ってなんだか嬉しそうにしている
シュート君は僕に
「アキラさん、バカしか取らないから。まぁ1番の大バカはアキラさんだけどね。」
そう言って笑った
アキラさんはシュート君のお尻に膝蹴りを入れて
「監督に向かってバカとはなんだ。」
ちょっと怒った
シュート君もちょっと怒って
「自分だってバカバカ言ってんじゃん。元Jリーガーだか知らないけど大した選手じゃなかったくせに。」
「言ったなコノヤロー。」
僕はそんな2人のやりとりを見て
「ぷっあははははは。」
思わず笑ってしまった
アキラさんが
「監督とキャプテンを笑うなんてどーゆー事かな?」
僕は笑いながら
「すいません。」
と謝った
アキラさんは笑顔で
「来るんだろ?うちに。」
と言われたので
「セレクションに合格すれば。」
と答えた
「じゃあよろしくね。残り時間少なくなっちゃったけど楽しんでね。」
正直よく分からなかったが紅白戦に戻った
やっぱり良い動きは出来なかった
それでもなんだか凄く楽しかった
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