第17話 シュート

ピーーー


こっちボールで試合が始まった

一旦後ろにボールを出してパスを回しながら様子を見ようとしたが一瞬で詰めて来る

タクミにボールが渡った時ハルが凄いスピードで詰めて来た


がタクミはヒラリとかわしてパスを回す

さすがタクミいたって冷静だ

セイギにパスしたのだがボールを奪われてしまった

さすが県大会常連のチームだ

1人1人のレベルが高い

慌ててセイギが奪い返しに行くが追い付けない

しかしタクミが体をぶつけてボールを奪い僕にパスしてきた

慌ててユウキにパス

ユウキがドリブルで前に行くが止められてしまった


時間にして2分位だろうか?

ボールは何度も行ったり来たりで展開の早さにみんな戸惑っていた

その隙にハルがボールを持ちミドルからシュートを打ってきた

ダイスケがそれを難なくキャッチして


「みんな落ち着いて。じっくり行こう。」


ダイスケの一言でみんな落ち着いた


それから暫く膠着状態が続いきふとユウキを見ると口でパス&ゴーと動かしているのが分かり僕は笑ってしまった

そんな時ハルがドリブルで突破してきた

僕は落ち着いてハルの動きを良く見て抜きに来た瞬間に体をぶつけてなんとかボールを奪った


「ヘイ。」


ユウキが呼んだ

僕はユウキにパスを出して全速力で前にダッシュした

ユウキからダイレクトでワンツー

最高のパスだった


「空、ゴーーー。」


村上コーチの声が聞こえる

そのままドリブルでゴールに向かい

思い切り力を込めてシュート


が足の変な所に当たりボールはコロコロとキーパーに向かって行った

最高のチャンスをモノに出来なかった

キーパーが笑顔でボールを捕ろうとした瞬間


ケースケが風の様に現れキーパーより先にボールに触りキーパーをかわしてシュート

僕達は先制点を決めた

ケースケは驚いている僕の所に来て


「ナイスアシスト。俺へのパスだろ?」


僕は笑顔でありがとうと言ってハイタッチをした

また僕のミスを仲間が助けてくれた


仲間って良いなって本気で思った瞬間だった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る