第80話 新たなる力

 5日目 朝のログインボーナス 壺ガチャ結果


 私      醤油


 お父様    ウイスキー

 お母様    ブランデー


 ローウェ   お酒  (米の酒)

 ヴォルニー  ベーキングパウダー


 良かった。

 料理で使い勝手の良い醤油とベーキングパウダーと米のお酒とブランデーの補充があった!

 ウイスキーも贈答品としてキープできる量が増えた!


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 6日目 朝のログインボーナス 壺ガチャ結果


 私    種籾   (米)


 お父様  醤油 

 お母様  ヨーグルト


 アシェル ベーキングパウダー

 レザーク 醤油 


 米ええええええええっ!!


 ついに米作りが自領で出来てしまう!


 そして、このヨーグルトもすごく体に良さそうだから、種にして増やさせていただこう!

 牛乳を足していって永久ヨーグルト機関を完成させる。


 そしてここに来て醤油2!

 サービスも終わりが近いので、醤油を求める私の心が反映されたかのよう。

 今回も使い勝手の良い調味料をありがとうございます!

 

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 連続ログインボーナス最終日。


 7日目 朝のログインボーナス 壺ガチャ結果


 私    スキルオーブ (亜空間収納)


 お父様  ニジマス   (生体:加護付き稚魚、複数)

 お母様  ニジマス   (生体:加護付き稚魚、複数)


 ヘルムート ヤマメ   (生体:加護付き稚魚、複数)

 ヴォルニー ヌマエビ  (生体:加護付き、沼、川対応、複数)


 最後に亜空間収納が来た──っ!

 ガチャでガチのSSR引いたも同然──!


 スキルオーブの下には藁が敷き詰められていた。

 壊れないよう緩衝材かな?

 気配りがされている。


 せっかくなので藁はお魚のタタキにでも再利用しよう。

 大人の皆様にお酒のツマミを作って差し上げましょう。


 あと……小さいお魚いっぱい! 可愛い!


「この……小魚を食べろということかな?」

 お父様が首を傾げた。


『違うよ辺境伯、これはそのまま食べるんじゃなくて、川に放流して、増やせば良いよって事だよ。

第一世代は加護付きなのでいきなり放流してもちゃんと育つ』


 小魚をそのまま食べろと言われてるのかと勘違いしたお父様に、リナルドが説明してくれた。


 放流用のお魚とエビ! 超嬉しい!

 壺の蓋が少しずれてるし、ぽこぽこ音がして何かと思ったら、

 魔石のような物から、酸素が出てるみたい。

 ブクブクサービス付きだった。


 ありがとうございます!! これで他領に頭下げずに済みます!

 ばんざーい!!


「お父様! 川に放流に行ってもいいんですよね!」

「……壺の中では稚魚とはいえ、狭いからな。神様からの好意は無下に出来ない。

アシェルと騎士を連れて行って来なさい」


 よし! 許可が出た!

 側にいたアシェルさんが笑顔で頷いた。


「ティア、寒く無いようにして行くのですよ、風邪をひかないように」

「大丈夫です、お母様。エアリアルステッキを持って川に行きます!」

「それなら、いいのですけれど」


「一つの川だけでいいのか? 少しだけ手元に残して、他の川にも放流するか?」

 確かにお父様の言う通り、一箇所ではもったいない気もする。


「生き物は亜空間収納に入れられないから、どのみち……遠くの川は難しいのでは? 壺を入れ替えて、壊れないように運ぶんだろう?」


 アシェルさんの言葉にはっとした。

 そういえば生き物は、亜空間収納に入れられ無いんだっけ。


『浅くても良いから大きい箱か小型の船を用意して、そこに壺を入れて。

特別に僕の魔力で空中に浮かべてそれごと運ぶよ。荷馬車と違ってガタゴト激しく揺らさないで済む』


「え! 凄い! 舟や箱を飛ばせるんだ!」

『かなり魔力を消耗するけどね。人間までは乗せられないから、人は馬か馬車を使って』


「リナルドが頑張って箱に入れた壺、お魚を渓流にだって運べるって事で……良いの?」

『うん、頑張るよ』

「本当にありがとう!」


 でも稚魚じゃなく、有精卵ならもっと運びやすかったのでは?

 と、脳内で考えたら、考えを読まれたのか、リナルドに言われた。


『卵では外敵が現れた時に自分で逃げられないから、稚魚にしたみたいだよ』

「ああ、なるほど〜」

『それと鮎と手長エビは多分、海の方からそのうちライリーの川に来るよ』

「本当!? 嬉しい!」


 私の好みが色々とばれている気がする!

 前世で釣り好きの父親が手長エビとかも釣って来るから、唐揚げにして食べたりしてた。


 そして、お魚問題は一旦置いて、残りのお宝の件なんですが……


「ところでお父様、このスキルオーブは私が使っても良いのでしょうか?」


「基本的にティアへのご褒美だろうから、もちろんいいぞ」


 ばんざーい!


「ありがとうございます! それでこれはどうやって使うんですか?」

 逸る気持ちが抑えきれない!


「握りしめて中に有る魔力を体の中に取り込むようなイメージを抱きつつ、

『セット、我が身に宿れ、新たなる祝福』と唱えるだけだ」


 やった──っ!

 喜色満面になった私は言われた通りに、オーブを握りしめて唱えた。


『…………セット、我が身に宿れ、新たなる祝福!』


 瞬間、体が光り輝いて、私の中に新たな魔力が満ちてくるような感覚が広がった。

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