第21話 必要経費とは

白き鋼で矢を作り、

光魔法を付加をして、

雷魔法で打ち出す。

それが俺式 光の矢。

光矢零式(こうやぜろしき)構想だった。

しかしい矢の羽を雷魔法にしたら飛びそうに無かった。

レールガンは簡単には出来なかったんだ。

そうして次に考えたのは風魔法にて打ち出す。

だがこれはMPが足りない上に

俺が使えない属性 風なのでやっぱり痛い事になりそうだ。

仕方がない、出来る限りの風魔法込めて弾速を上げなければ。

意を決してエリーに告げる。

「すまない。矢の速度を上げるために雷魔法を付加する予定だったが上手くいかなかった。風魔法で速度を上げることにするからエリーの、手から風魔法を出してくれないか?」

エリーはもちろん、

「わかったは、こうかしら?」

ゆっくりと風魔法にて風を手から出すので俺はその手を握り、風魔法を反対の手に受け流す。

受け流した先には光の矢があるのだがここに緑色の矢羽が出来る。

それと同時に俺の腕にも緑ラインが描かれると

まるで細い管に風を通して膨らむような痛みが走る。

想定内だ。

そう想定内だが物凄く痛い。

時折 風が漏れ出すのか腕に切り裂かれたような傷が出来る。

エリーは「ねぇ、これ大丈夫なの?ケガしてるよ。ねえ。」

俺はキスをして口を塞ぎ、

「大丈夫ではないが倒したいだろ?

デスロードをならばこれは必要経費だ。」

そう言って泣いているエリーを宥めると

次の魔力水を飲ませようとすると

エリーの顔色が悪い事に気がつく。

俺は「何でそんなに…。」

今度はエリーがキスをしてから

「これは必要経費だよ。大丈夫。」

俺が無理をしていたようにエリーも無理をしていた。

デスロードを倒すためにはやはりこれしかないのか?

次の瞬間。


バターーン!


勢いよく家の扉が開くと、

「エリー大丈夫?生きてる?」

おっとりとした声だか芯が通ってそうな声がきこえると、

エリーは

「お姉ちゃん?嘘?ちょっと待って!」

無情にも寝室の扉も開かれる。

ちなみに俺たちは建屋の寝室らしき場所で光の矢を作成している。

つまり、

オネーチャンから見ると

行方不明の妹が戦いの最中、帰還する。

謎の魔力ポーションを配布。

訳のわからない人族が鋼を作りながら闇のフィールドを消失させる。

デスロードと最終決戦のか妹は建屋に逃走。

建屋に追いかけると妹、人族とエロエロしている?

めちゃ困惑、大草原www

必要経費には妹の痴態を姉に全部見られるも入っているようだ。

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