第17話 エルフの奮闘

幼女の悲鳴を聞いたので急行すると、

そこには青い顔をしたエルフ。

スケルトンと闘うエルフが三人。

弓を放ちレイスと闘うエルフが二人。

子供エルフが纏まってかたまっているようで5人。

そして尻餅を付いて倒れた幼女エルフが1人。

スケルトンは最前線で闘っているのが6体。

そらに浮かんでいるレイスも6体。 

あと、この幼女エルフを斬ろうとしてるスケルトン1体!

マズーい、先ほどの悲鳴は幼女エルフだろう。

俺は光魔法の「ライトアロー!」を唱えると

斬りかかっているスケルトンに光の矢放ち倒す。

そして「大丈夫だ!私がキター!」

そう言って幼女エルフを庇うように立つ。

「さぁ、保護者の所に戻るんだ。」

そう促すと、幼女エルフは

「ありがとう!お兄ちゃん!」

うん、とってもいい!

特にロリコーンでは無いがなんだか逝けそうな気がする。

だがそんな気持ちを害する奴もいる。

「何処から来たのだ!人間よ!ここはエルフの里だ、早々に立ち去れ!」

青い顔をしたエルフ(男)が言うと、

「その人間は私がお願いした、協力者よ。とにかくライはこれを飲んで!」そう言って魔力水を渡す。

俺の心中としてはエリー以外はどうでもいいが、

もし命の選択があった場合は真っ先に男エルフを捨てる事を心に決めた。

そんな感想を心に秘めていると男エルフは魔力水を飲み、光の結界を再度 展開した。

光の結界のなかでエリーは更に4本ほど魔力水を渡して、

「魔力ポーションを調達したの、これで何とか凌いでライ。私は他の人にも渡してくるは!」

そう言ってから俺に視線を寄越す。

俺の背中には魔力水があるから着いてこいとのようだ。

さすがに嫌とは言えないので着いていくが、

男エルフ、確かライとか言った男だが鋭い視線を俺に向ける。

何故だ!お前が持ってる魔力ポーションは俺が絞り出した物で感謝されど憎まれる理由は無いはず。

若干の苛立ちを覚えたがエリーに従いスケルトンを倒したがら進む。

その後に魔力水を配り終え、俺の手持ちとしては秘蔵の魔力水以外が無くなった。

エリーは後10本ほど持っていたので一番戦いが激しいと思われる場所に向かっていく。

俺は…。

一瞬 ここでドロンと逃げてもいいのではっと思ったが…。

しょうがないのでエリーを追いかけた。

この選択については後で死ぬほど後悔する事とは思わなかったが。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る