第9話 俺の名は
エルフの女の子にセクハラをかまし、
結果は土下座謝罪をしたのだが改めてエルフっ子は
「私の名前はエリー。貴方の名前は?」
そう言われて俺は
「俺の名は…。なんだ?」
待て、待て待て待て。
落ち着け、落ち着け。
そう言えば俺の名は…。
「私は誰?」
物凄い狼狽しているのが解ったらしく、エリーは
「まさか私の所為で記憶が無くなったの?」
青い顔をする。
俺は「イヤイヤ、俺は30日前からここにいて…。」
思いだせない。
あれか!きっとあれだ!天罰覿面だな!
クソ!
こんな弊害があるならもっとチートスキルくれよ、
神様!
俺はエリーに向かって
「すまん、記憶があるのが元々30日まえからで、
人と接して無かったからその事に気がついてなかった。」
そう言って謝るとエリーはほっとしたらしく。
「貴方も結構大変なことになっているだね。」
俺は「貴方も?ってことはエリーちゃんも大変な事に?」
エリーは「エリーちゃんはやめてよ。エリーでいいわ、同じ年齢位の人にエリーちゃんはやめて。」
まて、待て待て待て(二回目)
俺がエリーと同じくらい見える?
エリーは高校生位に見えるのに?
俺は「すまん、ちょっと待ってくれ!」
そう言って川のほとりに行くと水に写っているのは高校生位の黒髪の少年だった。
記憶は無いが多分、俺は社会人だったはず?
若返ったのか?何でもアリだな異世界は?
しかも未だに手は縛られたままだった。
戻るとエリーは不思議そうに俺を見てるので
「すまんな、自分の姿を知らなかったから確認してきた。」
そう伝えてから、
「で?エリーは何で川から流れてきたんだ?」
桃尻で!
そう言うとエリーは、
「川にある、月光草を取っていたんだけど夢中になっていたら後ろにワイルドベアーがいて攻撃を避けきれず負傷したの。その後は気絶してしまい川から流れていたわけよ。」
俺は「差し支えなければいい月光草って何に使うの?後、ワイルドベアーって強いの?」
エリーは「月光草はMP回復を促進する効果がある薬になるの。後、ワイルドベアーは距離を取れば倒せるけど今回は気が付かなかったから…。」
俺は「MP回復を促進じゃなくてMPが回復するポーションとかは無いのか?」
エリーは「MP回復をポーションは貴重よ、あるけどあまり多くはないの、それならMP回復促進のほうが集めやすいから。」
俺は内心焦っていた。
MP回復については魔力水を濃縮すればいいし、MPはスライムなどから調達出来る。
そう言う意味では俺は規格外かもしれない。
いや、魔力変換のスキルは物凄いチートかもしれない。
俺は「MP回復促進ポーションを集めているのは何か理由があるの?」
エリーは暗い顔で、
「エルダーリッチが村を攻めてきたの、村にある真理の本を求めて。スケルトンやゴーストたちと共にせめてきて。私たちエルフは風と水の魔法は得意だけどスケルトンとかだと相性が悪くて、数人いる光魔法の使い達を中心にしているけど…。」
俺は「それなら本をあげて生き残り事は選択出来ないの?」
エリーは「その本により、エルダーリッチが更に凶悪になって魔王になるかもしれない。そのときは世界の終わりが来るかもしれないわ。」
魔王誕生に立ち会うかの瀬戸際なの?
マジで勘弁してくれよ。
エリーは
「それもそうなんだけど結局、貴方の名前は?」
勿論 忘れていました。
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