第3話 考えるな、感じるんだ。

自分の弱さを認めて、認めた上に強くなる。

まずは今まで感じたことの無い魔力だが、

俺には魔力吸収がある。

吸収した魔力が体の何処に貯まるかを確認する。

幸い魔力は魔力変換で消費できる。

魔力変換をMP1で行うと魔力土(まりょくど)になる。

次にMP2で行うと魔力水(まりょくすい)になるので石を錬金術で筒状に変形させて魔力水を作り貯める。

この魔力水は飲むと魔力が1回復するんだ。

MP2を使い、MP1回復する。これじたいはあまり意味は無いが飲み水確保になったので今後は重宝するだろう。

そんなわけで減ったMPを魔力吸収で回復を勤めるのだが回復する過程を感じている。

実際、注意深くかんじていると。

予想では丹田に魔力を集める臓器が有るかと思っていたのだが魔力は心臓に貯まるみたいだ。

更に詳しく感じていると心臓の中心に貯まるみたいなのだがこの中心に何か有るかと言うと何もない。

意味がわからなくなったのだがこれは予想として心臓の中心に別次元が有るのかも知れない。

転位したのだから別世界、異世界が有ることは身を持って知った。そして別世界に魔力を捨てるシステム。

それを最小化したのが人である。

僅か転位して三時間で俺はこの世界の真理に触れた。

ならば、心臓に多くの魔力を貯めればMPが増えるはず。


っと考えたのだがここは異世界。

段階を踏まずランクSSの案件に飛び付くの愚策。

(異世界真理に挑戦するなんて)

魔力を感じたことで俺は世界の魔力を感じる事が出来るだろう。

目を閉じて世界の魔力を感じていると少し離れた所に二つの魔力を感じた。

俺はそのまま目を閉じながら近づき二つの魔力に手をのばす。

フニョンと柔らかい物に触れる手。


これはあれですね!

チートを貰った主人公はラッキースケベをGETする。

心臓に魔力を感じるならこれはもう、あれですよね!

左の心臓を二つ鷲掴み!

俺は知らない内に誰かの…。

柔らかい物を…。

あれ?

なんだか?

膨らみが小さくなって?

あれ?

そうして目を開けると….。

二つのスライムを鷲掴み。

いたね、君たち。

異世界を感じたときに確かに見たね。

そう思っていると更に小さくなるスライム。

そうして最後は中心にある石だけが残る。

魔石ですねこれは?

この魔石も最後は塵になり消えてった。


ふむ。これはあれですね。(二回目)

俺の魔力吸収スキルでスライムの大分の魔力を吸い取り、魔石さえも塵になる。

そうか、そうか?

このラッキースケベに感謝した俺を愚弄する所存だな。

異世界はエロに厳しいと言うと事だな。

そう感じた俺は魔力感じて魔力探知を行う。

ピキャーン!

魔力を感じた!さっきと同じ感じ!

俺は駆け出した!

さっきのガッカリを胸に!

目視出来たスライムに向かい、下から天を昇るように拳を振り上げた!

スライムはアッパーにより空を飛ぶ!

次の瞬間!

「ピギャーーーーーー!スゲー痛い!」

突き上げた右のアッパーは全体がただれいた!

まるで火に手を入れたように。

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