第2話 想定内 と 想定外

目が覚めると俺は川のほとりに寝ていた。

周りを確かめると川と森、

あとスライム…。

俺は腕を組んで考える。

「異世界で間違いないな。」

まぁ、想定内だ。

森の中にいるとか荒野にいるとかを考えるとまだマシな部類である。

焦らず俺は「ステータス。」

と唱えると。

目の前に半透明な板がでた。

確認するとハッキリ言って俺は雑魚らしい。

能力値が高いわけでもなくちょっと変わったスキルがある程度。

まぁ雷耐性と雷魔法がついているのはきっと天罰を受けたせいだろう?

災い転じて福となる?かな?


取り急ぎ俺はスキルを確認をする。

足元にある 石を拾い魔法の言葉をかける。

「錬金術!」

そうすると石は形を変えて石のナイフに変わる。

サイズが小さいのは元の石が小さいからだろう。

想定内だ。


次に「魔力吸収!」

そうすると錬金術でなくなった、何かが補充される。

ただし、そのスピードはバケツに入った水がゆっくりと補充されてるかのような感じだ。

蛇口からポタポタっと補充される。

俺は思わず「遅くね?これ?」

再度、錬金術で大きめの石ナイフを作り、

MPを減らして検証すると

一時間で普通よりも1多く回復していた。

まだ想定内だ。こいつは魔力の扱いとスキルレベルが上がれば化ける。出来る子なんだ!きっと。


最後に「魔力変換!」

そう唱えると少し光っている土が手の中に出来た。

何か分からずじっくりとタップリと確認すると

急に頭の中に情報が入ってきた。

その情報は 「魔力土」 

硬度なものを想像したがまさかの 土だった。

完全に想定外である。


しかーし、まだだ!まだ終らない!

おまけがアルのだよ!俺には!

そうして手を前にだし、俺は唱える。

「雷魔法!」

きっと空から雷が落ちると予想していたが、

結果は?

手がビリビリするだけだった。

その手を肩に触れると

「マッサージには最適ですね。」


つまり、今の俺は

「戦闘力6、ゴミだな。」

(一般人が5で魔法が使えるからプラス1)


これは早急に安全の確保と食料の確保が必要になるな。

思わずため息がでるが気持ちを切り替えるのだった。



ステータス

名前  ◯◯

戦闘力 6

レベル 1

HP   10

MP   10

ちから 5

素早さ 5

賢さ  8

魔力  10

体力  3

運   1

スキル

錬金術(1)

魔力吸収(1)

魔力変換(1)

雷魔法(1)

雷耐性(5)

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