第52話 sideラヴ@闘技場 ニアの無双編
ニアというガキに喧嘩を売られ、闘技場にて戦闘直前。
息を整えて戦場に上がる
「やばい…一瞬で終わりそう…どうしよこわ…」
なんかここにきてビビッてやがるww
「ハッ、俺との体格差に今更チキったか?w」
「……え? ごめんなんて言った?」
「は? ビビッて声すら聞き取れなくなってんのかw諦めるなら今のうちだぞー?ww」
「うわ、さすが首席のラヴさんっすね。眼力やべえ…あんなのに目つけられたあの子はもう終わりっす、かわいそうに…w」
なんか後ろでささやいてる声が聞こえなくもないが、いちいち気にしないし油断もしない。
「さあ、そろそろバトル開始か」
「そだね」
「じゃあ…そこのお前、適当に開始って言ってくれ」
「えあ俺ですか?わわわかりました。よーい…開始ッッ!」
ダァン!!!!!!!
スタートの合図とともに大きい破壊音がなった。瞬時に周りを確認する。
――あのガキが、俺の真横の壁を破壊していた。正確に言えばさっきまで俺がいた場所だった。
あんな、俺にも目に見えない速さで破壊した?
「っち、状況を理解できてないのに本能的に避けたのかよめんどくさ」
そう、状況は理解できていない。なのに攻撃は受けてない。なぜか?
それが、今ガキが言った”本能的に”ということなんだろう。
「よし、じゃあこれが今ボクの出せる最大エフェクトの一番かっこいいやつだね」
エフェクト…今のが最大じゃない…理解が追い付かない。ただ俺もやられてばっかじゃいられない
「ざっけんなよぉ!!」
ガキめがけて殴りかかる。
「ははっ。おそいおそーい!!」
消え、た?
いや違う空!!!!!!
彼方上空に跳びあがったガキがいた。もしや、蹴りを入れるつもりなのか。
「そんな身動きとれねえ空中戦なんて、殺してくれって言ってるようなもんだぞ!さっきのはまぐれだったかハハッ!!」
「何言ってんの、空中なんて動き放題じゃん」
「……は?」
ガキが、また、消える。
右ッ!
……左!?
こいつ、どこをどう動いてやがる人間じゃねぇ!!
「ははっ、この技の最初の犠牲者になってくれてありがとう! ね、ボク強いでしょ?」
――――――そんな声を聞きながら、俺の意識は途絶えた。
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