第53話 剣術科にて。穏やかな空気!!

時は数時間前に遡り、sideレマ。





俺は剣術科担当だから、剣術科教室に向かう。


「失礼しまーす」

「はーい」


先生らしき人に招かれ、中に入る。

教室には30人ほど。


「こちらが、特別講師のレマさんです。どんな剣技が得意なんですか?」

「ん-、全部できますね」

「「「全部!?」」」


なんかめっちゃ驚いてる。


「え、どうやってるんですか?」

「なんかこう…イメージしたものができちゃう、みたいな」

「わあ…すごい」

「じゃあ試しに模擬戦闘でもしてみますか?」

「いいですね! 最近戦うことが少なかったので久しぶりに戦ってみたいです!!」

「お! もしかして冒険者だった、とかですか?」

「そうー! イリア先生はすごい冒険者だったらしいよー!」

「そ! すごいぼうけんしゃだた!」

「お? イリア先生っていうんですね。君たち二人の名前は?」

「僕ギディ―!」

「ぼくギオ!」


なるほど、柔らかく話してるのがギディーで、ギオは拙い感じの喋り方っぽい。


「そこまですごいってわけではないですよ。ただ、現役冒険者さんと戦えるのはめちゃくちゃ燃えますね!!」

「うおお…俺も負けないですよ!」

「どうやって戦います? 闘技場とか…?」

「ん-…」


[闘技場は今ニアが使ってる。それ以外の場所、開けた空き地とかでどうだ?]


さすが神。なんでもできちゃうじゃん。


「開けた空き地、とかでいいですか? そのほうがきっと生徒も技術を盗みやすいですよ」

「なるほど、生徒のことも考えた判断…講師として花丸ですね。」

「お、先生公認じゃん。ありがとうございます!w」

「ふふっ。じゃあ学校のちょうどよさげな空き地があるのでそこでいいですね?」

「はい!」



どうやって無双しようかな。ここはやっぱ純粋な剣技で突っ伏すのがいいよねー。よしきーめた!






次話————レマのターン【剣技】

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る