第44話 平和な無双じゃなくバトル無双ですか。
「うぉおぉおおおおぉぉやったるぅぅぅうぅぅうぅ!!!!」
…………怖いですね。何この状況。
ギルドでニアが勝手に申請したクエストをこなしてる…はずなのに……
なんでこんな奇声あげてる人がいるんだろう。あら不思議。
――――脳内原因調査———————
クエスト受注者20人で集まり、受付嬢さんによる詳細説明が終わったあたり。
なんか見るからに日本のラノベででてきそうな冒険者達がこっちに来た。
モブ1:「ハッ、新人の分際で一丁前にクエスト受けてんじゃねぇよゴミ。このクエストは俺らのだからおしゃぶり咥えて見てろ」
ニア:「あ゛? 新人でもあんたよりは確実に強いけど?」
モブ2:「イキってんじゃねぇよガキが!!」
モブ3:「これだから弱者は可哀想。自分の実力をわからずに敵へ突っ込んでいく。実に愚かしい。」
モブ4:「あ! いいこと考えたわよ! こいつらと勝負するの!!」
モブ1:「はぁ? そんなのに価値なんてないだろ。時間の無駄だ」
モブ3:「いや、そんなこともないですよ。いいことを思いつきました」
モブ3がニアに近づく
モブ3:「このクエストは鉱山の調査開拓ですよね。そして、開拓の際に発見した鉱物は、合計の3割を冒険者が受け取れるという仕組みですね。そのことを利用して、どちらのチームが多く稼げたか勝負しませんか? …いや、勝負じゃないな。これは……賭け、とでも言いましょうか。リスクもメリットも大きいです。」
ニア:「……ありがちな王道バトルだな。悪くない。で? リスクとメリットは?」
モブ3:「そうですね……僕たちが負ければ、今回の僕らの儲けの10倍の金を払いますよ。そのかわり、僕たちが勝ったら――そう、君たちが僕らより弱くてイキってると証明されたら。その場合には……冒険者を引退してもらいます」
俺:「まじかよ」
ニア:「まじか」
やっぱリスクが大きすぎる。やめといた方がいい。
頭おかしいニアでもそのことに気づいたのか、まじかって言ってる。それなら――
ニア:「まじかそんな沢山払ってくれるのか? 金貰えるならやるに決まってんだろ」
ピシャァァン
マンガでよく見る、稲妻のような衝動(?)を与えられた。。。
――――――――今に至る。
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