第43話 クエスト…え? 俺こんなの嫌だよ??
「さーて、とりあえずクエスト受けるか。何にしよ…」
クエストが貼り出されている掲示板を眺める。
ちなみにレメルと受付嬢さんは、仕事があるとか言ってどっか行っちゃったよ!
あ、初心者向けのモンスター狩りクエストがある。これくらいがちょうどいいかな。
「なあニア、これにしよう…ってどこいった」
「これでお願いしまっす!!」
「え」
なんとなんと、ニアが勝手にクエストの申請してるではありませんか!ふざけんな!!
「こちらですねー! 承知いたしました!」
といって、(さっきとは別の)受付嬢さんがクエスト用紙に判子を押してしまいましたね。はい終了のお知らせ。こうなればもう撤回できません。判子を押した後に「やっぱやめるー」って言うと違約金を請求されるらしい。こわいね!!
「うんニア? なんで勝手に申請しちゃってるのかなぁ~?」
「え? もちろん楽しそうだったから!」
「この脳筋馬鹿がよぉ!!」
ちなみに何のクエストなんでしょうか…
受付嬢さんの用紙を覗く…
【アラビナ鉱山の調査・開拓】
アラビナ鉱山の調査や開拓の仕事です。未知のモンスター出現の可能性あり。それにより怪我を負われても責任を負いません。
・人数:20人
・日数:不明
・金額:功績による
わぁお…なんてハイリスクハイリターンなクエストを受けてしまったのか…
しかも重要なところほぼ全部不明。
「これが楽しそうなんて、さてはニアさん頭ぶっ飛んでるな??」
「は? 当たり前じゃん」
おっとー? まさかの認めていくスタイルぅー
「お二人はサザエさんとカツオくんみたいな熟年夫婦なんですね!」
「ん? ちょっとまってサザエさんとカツオって夫婦じゃなくない?? あと俺ら熟年夫婦じゃないよ?」
この受付嬢さんおっとりしながらデンジャラスだな。でんじゃらすじーさんならぬ、でんじゃらすねーさん? あ、もちろんねーさんの漢字は姐さんだからねここ大事。
「やっぱわかっちゃう? 私たちサザエさんとカツオだって恥ずかしーい!///」
「ねえまって?? 突っ込みどこ多すぎだよ?? まず熟年夫婦ってことを否定しようよ? んでもってサザエさんとカツオ夫婦にしないであげて、姉弟間での禁断の恋はじまっちゃうから。あとその例え方されて恥ずかしがってるニアの感性どうなってんの?」
「大丈夫だよ、ちゃんとレマはカツオだからね!!」
「レマはカツオだからねってセリフに違和感しか感じないんだけど。そんなことある??」
「では詳細は後程報告いたしますねー!」
……夫婦漫才みたいな流れになりかけていたのを、受付嬢さんが食い気味に遮った…
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