第42話 金色カード

「じゃあこちら、冒険者カードになりまーす。身分証にもなるので、無くさないでくださいねー。拾われて悪用されたらめんどくさいので。主に処理担当の私が。」

「あっはい」

「このギルドカードになったのはレメルのおかげなんだよー!」


どや顔で腕を組み、そう自慢してくるレメル。なにこれかわいすぎだろ。


「レメルちゃんのお陰ってどういうことー?」


この中で唯一まともなメシュが質問した。(ちなみにニアは鼻血出しながら床にうずくまり悶絶中)



「ぇ、ぁ…えと…」



―――――訂正。メシュが一番やばかった。


だってあの子うちわ(『レメルたん世界一、抱かせろ』と書かれている物)とピンクのペンライト(レメルの今の下着の色らしい)を振って鼻息荒くしてる。怖すぎ。


さも日本のオタ芸を極めたオタク状態になってる。しかもギリギリセーフかアウトのラインをいく危なさ(主にペンラの色とか)。

てかこの世界にもオタ芸存在してたんだねー。


てか引いちゃってるじゃん。あの元気なレメルが「ぁ…ぇ」って言うってなかなかだよ。


「ごめんねレメルちゃん!! こいつ頭おかしくなっちゃったみたいだなぁ!! 病院どこにあるかなぁ!?」


即座にニアがメシュを隠す………かく、す……? 隠す動作にしてはメシュが大きく飛んでったような…?



[………これは隠すってより、飛ばして物理的に視界に入らないようにしてんな]


ですよねー。どうしよここやべえ奴らしかいないやん。



「えっ、えっとね! 誰かの推薦で冒険者になったら金色なんだよー! 普通の人は銀色だから、持ってるのめずらしいの!! だいじにしてねっ!!」

「あーなるほどね!」



やばいかわいすぎ(二回目)。


無くさないように金色カード自慢してこ。

[おいしれっと自慢しようとすんな]


……てへぺろっ☆(でもやります)

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