第41話 へ?まじで?

「こんなとこにいたのかぁぁ! 元気だった?」

「うん! れまおにいちゃんも元気だった?」

「俺は疲れすぎたけど元気だよ!」

「疲れてるの? 無理はよくないよ、休んでね?」

「グハァッ」


かわいい…精神疲労が浄化されるぅ…



「あれ、レマさんってロリコンだったんですか?」

「うんそーだよー」


なんか後ろで女子二人が嘘言い合ってんな。ちがうし。


「ちょっと! 試合してくれないと決まらないんですけど!?」

「えぇ!? 俺こんなかわいい子を攻撃できねぇよ!? これは冒険者諦めるしか…?」

「だめ、レマおにーちゃん才能あるからあきらめちゃだめなの!」

「ええぇ…」

「そうだ! レメルの推薦枠使おう!!」

「えぇ!?!?」


受付嬢さんが聞いたことない大きさの声で叫んだ。

推薦枠ってどゆことよ。


「推薦枠って一年に四人しか出せないんですよ!? 使っちゃうんですか!?」

「うん! レメルは今年まだ一人も出してないから、この三人推薦できるの! おにーちゃんたちもそれでいーい?」

「俺らはいいけど…本当にいいのか?」

「うん! レマおにーちゃんたち才能あるし! あの岩あんな砕き方すんのすごすぎだよ!」

「まあ岩も余裕で砕けてたので、皆さんがいいなら私は受付嬢として仕事果たすだけですけども。」

「じゃー推薦で!!」



――こうして俺らの推薦と、冒険者試験合格、ということが決定したのであった。


[推薦とれたら、他の冒険者の注目の的だな。気をつけろよ]

たしかに注目されるね。




この時の俺は、”気をつけろよ”という意味に気づくことができなかった。

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