第34話 すべて理解した。ごめんなさい。(土下座)

「えっと、あなたが私のことを召喚したんですよね…?」


!?


「そんなわけないだろ! 俺が召喚したのはニアだけだぞ!?!??(混乱)」

「いや! あなたの声が聞こえたんです! 説明も聞いた!!」

「はぁ!?」

「え!? 違うんですか!? 日本から来たレマさんですよね!?」

「それはあってるよ! なんで!?!?」



[あ、これあれだ。最初召喚した時にミスった分(18話参照)じゃね]


……………そういえば詠唱下手でやり直したのがあった気も…

え、あんな下手なので発動してたの? 言い切ってなかったのに?


[魔力とか魔法とかの適性があり過ぎた結果だろ]


あぁぁぁああぁぁやってしまった……

何も悪いことしてない人を俺の都合で、しかもミスで召喚するなんて…

え、でもそしたら魔法陣の前に召喚されてるはずじゃ。

わかんねえよぉ。なんでだよぉ


[あの召喚下手だったから、別のところに飛ばされてしまったんだな。でもレマの声は聞こえていた、と。]


あーね、はいはい。そしたらこの話の食い違い?的なのにもすべて説明がつくな。

俺大人だから大人の余裕ですべて理解したわ。






「すみませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!!」



―――俺は、いつぞや見たニアみたいにスライディング土下座した。




[大人の余裕って言ってるやつが一番子供なんだぞ]



床に頭をこすりつけながら、そんな神の冷ややかな声が響いた。

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