第33話 状況が理解できぬ

じゃあまず厨房のアランさんからー


うざいって言ってたメシュが犯人だと思うんだけどね。

てかもうあいつが犯人だろ、聞き込みする必要なくね?


[まあ証拠ないといけないからな、しょうがない]


へーへー、わあってますよー


[じゃあさっさとやれ]


あーい





やってまいりました、厨房です


「アランさん、側近が殺されたとき何してました?」

「新しいメニューの開発をしてました」

「包丁で殺したりってことは?」

「それはないわ」


口を挟んだのは王女。


「なんでだ?」

「王城ってこともあって、厨房から包丁を持ち出したら警報がなるのよ」

「ほぇー、思ったより発展していらっしゃるようで」


まあその割には殺されてるがな。



聞き込みをしていたその時。


「王女様! 至急、エントランスへお越しください!」

「へ?」

「重要案件ですお急ぎを。そこの方達にも、いや、そこの方達に話があると言っていました。ついてきてください。」

「俺らも?」

「おけー、ついてく!」


まあ急いでるっぽいし行くか。





エントランスにいたのは黒髪の少女。オッドアイ。

右目が透き通るような蒼、左目は漆黒。


[この世界にはレマ以外に黒髪いないはずだが…]


そうなの? でもここにいるよ?


[だからおかしいなと]


なるほど。



「あなた、ここに呼び出して何の用!?」


お? 急に王女の雰囲気変わった


「だれ?」

「こいつがあのうざいメシュよ!」

「ぁわ……召喚士様…ごめんなさい…」

「へ?」


まって何が起きた?? 召喚士だれ??


「ちょっと来てください!」

「へ!?」


腕を引っぱられて、少し離れたとこに移動させられる。


「えっと、あなたが私のことを召喚したんですよね…?」



………へ??

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