第16話 騎士団長ロジェさん

「どうした?」

金髪黄目の鎧を着た女性がやってきた。

この人がロジェというらしい。

「こっ、この人侵入者です、不審者です、強いです!」

「侵入者だと? 騎士団長ロジェの名において排除する」

剣を構えたロジェさん。

謎だらけなこの状況だけど、一つ分かったこと。


これはられる。

俺はすーっと後ろを向き。






その場から全速力で逃げ出した。


「逃げだしたぞ! 弓兵、放て!」

―シュゥンシュゥンシュゥン

この量はせこいだろ

防御魔法展開。急いでそう念じた。

俺はこの時、すごく大事なことを忘れていた。

気付いた時にはもう手遅れだった。

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