始・学園編 6 秘密の花園 DREI


春日さんとあたしは 門を入って 玄関の前まで

たどり着くと 「明石さん また お願い」春日さんにそう言われて 「うん」ポチポチポチ※※※※※※

暗証番号を入力すると


ガチャ


玄関の鍵を開けることに成功した

そのまま 2人で玄関の中まで入ると そこで

「明石さんは ココに来るのは 初めてだったね そこに スリッパあるから 自由に使って良いみたいだし適当に選んで 履いてイイよ〜」「うんわかった」


まるで自分の家であるかの様に振る舞う 春日さん

の言葉に あたしは頷き 外靴を脱ぐと スリッパに

脚を通し 玄関口を更に上がった


春日「本田さんの部屋は2階にあるから 私の後に

ついてきてね」あたし「わかった」そう言うと


トコトコ


あれ?


2階に行くじゃないの? 春日さんは何故か玄関から少し先にある階段を上らずに玄関から真っ直ぐ奥に見える扉の方へと歩みを寄せていった


春日&あたし

そして扉を開けると「明石さん 何か飲みたいモノ

ある 本田さんの家 大体何でも 揃ってるから♪ 好きなの言ってみてイイよ」台所に侵入した「チョ!

春日さん 他所サマの家で サスガにそれは マズいんじゃない?」「大丈夫 ジョブ♪ おば様に いつも

未咲と仲良くしてくれて有り難ね 遊びに来た時は 飲みたいモノとか自由に持ってて大丈夫だからってそう言われてるし〜」「… そうなんだ」


今日は遊びに来たのか よくわからないのだけど…

敢えてツッコミは入れないことにした


脳ミソ(僕はカシスオレンジでも頼んじゃおっかなー ♪ 春日ちゃんに そう言っておいてね)


言えるか! てか それアルコール入ってんだろ!


脳ミソには過剰に突っ込んだ


あたしは「じゃあ ウーロン茶で…」

「え! ウーロン茶で いいの? 面白くないねぇ」

そう言われて春日さんに少し ムッ とする

あたしが面白くないだと? お笑いに関しては少し

ウルサイあたし なのだが


そして あたしの お笑い魂に 火が付いた!


あたし「じゃあ 折角 そう言うんなら 春日さんで 絞った ミルクでも貰っちゃ おっ かなーッ ♪」


春日「…………」

あたし「…………」嫌な沈黙


春日「…………あ 明石さん 下ネタ 過ぎて 下品だし 全然 面白くも何とも ないねッ」ニッコリ怒


ガーΣ(`・ω・Ⅲ)ーン


春日 クス「 ふふふッ いつもは少しクールっぽい 明石さんが そんなコト言うと ヤッパリ少し 可笑しいかもふふふッ」 クールっぽい? 誰が?


あたしは 春日さんには そんな風に見えていたのか

と今 始めて知った


あたし「…あたし は そんな クールっぽくないよ

全然」 ホントに こんなだしw

春日「まあ そこまでクールだとは思わないけど

結構 1人とかの時も多いし たまに この人今何

考えてるんだろ〜? って難しい顔してる時もあるし さぁ そう見えちゃうんだよね」クス

あたし「…そ そうなんだ」そんな感じで思われてたんだ 全然普通に振舞ってたつもりが…

あたしって 一体…


脳ミソ(あたしちゃん は 至って全然普通だぜッ

俺が命に代えてでも 絶対に保証してやっからなッ

お おいッ バカ!抱き着いてくんなッ 俺に惚れてんじゃねぇよ!ほんと バカ可愛いヤツだぜ お前は…お前みたいな仔猫ちゃんが 俺を相手にしたら火遊びの火傷程度じゃ 済まないって いつも 言ってんだろ〜が ホントお前は しょうがない奴だぜ (ハグ)

ハッピーEND)キラン


長いわ! 最近ホント脳ミソやりたい放題してくるなあ と思っていると


「まあ 飲みモノは飲めたら別に 何でもいいよね

オレンジジュースにでもして おこっか?面白くもなんとも ないけど」ニコ 「うん あたしは 別に何でも いいし 春日さんに コレは任せるね」

春日さんが冷蔵庫から

オレンジジュースのペットボトルをを取り出し

手慣れた感じで グラスを2つ用意して ボトルから

液体を注ぎ それをお盆に乗せる

「お茶菓子 あったかな〜 」


戸棚を ガサゴソ


春日がさんも やりたい放題だった…


───


そんな こんなで 本田さんの鞄は あたしが持ち

春日さんが お盆を持って 2階の廊下まで到着する


…… あたしは見たコトも 無い 廊下の筈 なのに 前に一度来たコトのあるような そんな感覚に襲われた


これが デジャヴって やつなのか? 前に似た場所に

来たのと勘違いして 錯覚しているのかは 解らない

………


廊下を少し先に歩くと


春日「ここが本田さんの部屋だよ」


手前から3つ目の扉の前で春日さんが立ち止まり


春日「じゃあ 中に入ろっか」お盆を片手に持ち直して


ガチャリ


その中は


16畳ほど の 広い部屋に 机 ベッド etc 並んだ

女の子らしく 可愛い部屋だった


あたし「ここが …本田さんの部屋 なんだね 凄く

可愛らしい部屋だね」春日「だよね〜 あたしも

広々として い居心地 良くてさぁ」お盆を真ん中の

テーブルに置いて「あ 明石さん その鞄は勉強机の

上に置いて」あたし「うん わかった」あたしが

鞄を置きに行くと 春日「うしゃーッ 」!


バフッ


春日さんが ベットにダイブを決めていた


あたし「チョ!春日さん」春日「ごめ〜ん つい」

春日「本田さんのベッド 超ふかふか で 気持ち

いいんだよね〜 ッ 」ハート あたし「ホント 高級そうな 布団だし気持ち良さそう あたしのウチとは

大違いだよ」シュン


脳ミソ(あたしちゃんのベッドの布団だって お母さんや お父さんが あかしちゃんの為に用意して

くれた モノ なんだぜッ 親御さんには感謝しろよ)

キラン


脳ミソのくせに 今日は 良いコト言ってくるな

そう思いながら


……


! あたし「春日さん 寝てる?」春日「……ッ 寝れ ないぉ 目閉じた らけ〜 zz 」ZZZ いや半分

寝てるよね よね!

春日「… ッ ひョット らけ こうさててて〜zz」

春日さんも何だかんだ 学業でお疲れの様だ


少し休ませといてあげよう ウン それがいい


あたし「わかった いいよ 少しだけだからね」

春日「りょーかーい 明石さんは そほに 座っれ

ジュースれも 飲んれて〜せっかく入れら…zz」

あたし「わかった そうさせてもらうね」

春日さんに言われた通りにテーブルの前に座り

あたしは グラスに口を付ける


それから 少し 部屋に静寂が おとずれる


2〜3分は経過した 頃


ガタガタ


!!?


ビクッ


廊下か?何処からか? 何かモノオトが聴こえて


あたし「か 春日さん !」 春日「………zz」


ヤバイ 寝入ってしまったのか


…… それより 今の 物音は何だ?


『両親は夜まで帰らないし 今は中に 誰も 居ないと思うよ…』 電話 越しだが本田さんが確かこんな事

を言ってはず… ペットか何か飼ってる?


あたしは怖くなって


春日さんが寝ているベッドまで駆け寄り

「か 春日さん ねぇ? 起きてよーッ」と 春日さん

を揺さぶる 春日「……ッ え おはあさん ご飯は

さっき 食べらから……zz」駄目だ もう夢の中だ

何で こんな場面では よく お母さんが登場して

くるんだ… まあ そんなのは どうでもイイ


今は2択だ 春日さんを起こすか 1人で部屋の外の

廊下を確認しにイクのか?


ガタガタ カサカサ


!! また 何か聴こえた…… どうする?


もし危険がある 可能性があるのなら ば…


春日さんは このまま 寝かせておく方が 安全か…


脳ミソ(あたしちゃん やめときなよ 1人は 危ないよ )オロオロ


脳ミソ 心配してくれて ありがと でも

あたしは もう 決めた! 1人で様子を見に行くと


あたしが気になる コト を あたし 自身があたし

自身の責任で 行動し 確かめるのだ!


あたし「じゃあ 春日さん このまま 此処で少し

だけ 大人しく 待っててね 必ず戻って来るからね」

そう 自分を奮い立たせ勇気づけるかの様に呟き

そう言い残して 春日さんを1人部屋に残して…

あたしは 廊下へ 出た


が 特に変わった様子は 見られない


ガサガサガサ


!!!


ビクッ 廊下の 1番 奥の部屋だ…


ゴクリ 生つばを 飲み込み


音の聞こえる 奥の部屋の扉のドアノブに手を

掛けた


ガチャリ バタン


恐怖から か 勢いよく扉を開けると


あたし「… 誰か いるの!!」


!!


………


そこは 20畳は優に越えた広い部屋に…


お昼に本田さん と 対峙していた 女生徒が1人いた

確か 月城さんと 本田さんが呼んでいた…



彼女も少し 驚いた表情で此方を 見つめている


あたし「… あなた お昼の…」

月城「………」

あたし「他所サマの家に 勝手に上がり込んで!どう言うつもり!それに… 一体 どうやって入って…

…来たの?」 月城「………」

あたし「黙って無いで 何か言って!」 …


あたしは 威勢を張っていたが 昼休みの出来事を 思い出して 少し 怖くなっていた… 攻撃されるのでは? と が 相手が沈黙を 破ってくれた


月城「……フゥ こう なっては… 仕方ありませんね

少しだけ お話し しましょう…… とりあえず まずは 自己紹介から でしょうか? 話すのは 初めてですよね ?」 あたし 「……れは うん そうだね…」 少し引っかかるが… 理由を聞こう

月城「まずは 私は 月城雫 と言います… お昼休憩の時の屋上で 私と本田先輩のやり取りは ご覧に

なられましたよね?」 あたし「…… うん」ゴクリ


月城「…… まだ 多くは語れないのですけど……

大まかな 詳細だけ お伝えしましょう」


………


脳ミソ(… この子 見た目は 僕の好みだけど 絶対 ヤバい子だよ 僕の 妖怪アン○ナが ビンビンに反応してるんだ )ほら ピーン


真剣な話 してるから 黙って…


あたし 「… う うん」

月城「…まず 最初に 一言… 脅しではありませんが もし仮に 私が本気になれば あなたを 数秒で制圧も駆逐も 出来ると言う コトは肝に銘じてください…」 抵抗はするな と言う 意思表示だ

あたし「… う うん わかった…」ゴクリ

どうせ 何をやったトコロで敵わないだろう 素人

の あたしでも 解るし 悪い様にはしないから

黙って聞け そんな 意思表示だとも 受け取った


月城「それではまず… 私と本田先輩とは 少し 因縁

めいた位置関係にあります その理由は 今 現在では 言いませんが…」 あたし「…それで」

今は… と言うコトは 今後話す機会があれば 理由や訳を話すかもしれない と言うコトだろう…

月城「それを 前提に置いて お聞きください…」

あたし「…わかった」

月城「ここに来た理由は あるモノを探してまして

… 何かはコレも まだ 言えませんが…」「…うん」

月城「あと どうやって入ったかは 入り口の暗証番号を 把握しているからです」 あたし「なるほど」

あたしと 春日さんが 入って来た方法か!


月城「大体は わかって 頂けましたよね?」

あたし「…なんとなく」腑に落ちない点は色々あるけど 辻褄は合っているのか?


月城「あなた も 聞きたいことも あるでしょうし

答えれる範囲内で 私は答えますよ? 何かあれば

どうぞ」 あたし「… じゃあ 少しだけ 何故 今日の

この時間に?」 月城「たまたま です… と言いたい

ところですが… 本田先輩が 家に居ないコトが 解っていたからです…」あたし「じゃあ 何を… は言えないのか… 探し物は見つかったの?」

月城「… 残念ながら 私の目的のモノは見つからず… です」あたし「… じゃあ あなた… 月城さんは これからどうするの? まだ探すの? それとも…」 月城「いえ 今日は 諦めて 帰ります あなたも此処に いることですし… あと このコトは本田

先輩に話しても 話さなくても どちらでも かまいません… どうせ彼女も ある程度 察していたのでしょうし…あなたの判断に お任せします」

あたし「…… わかった」


月城「では 話しも終わったことですし そろそろ 私は お邪魔でしょうし 帰るとしますので そこを 退いて 頂けませんか?」

あたし「…うん」彼女に道を譲ると

月城「それでは 失礼します… 明石先輩」


少し ホッ として呆然と立ち尽くすあたしに そう

言葉を 言い残して月城さんはは扉を出て廊下を去って行った……


……… …


ん? あたしは 名前 名乗ったかな?



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