始・学園編 5 本田邸 湯巡り ツアー

道中 続き


あたし「そう言えば 本田さんの家って どの辺に

あるの?」

春日「そんな 遠くないよ 楠木ヶ丘だし もうすぐだよ」 あたし 「へぇ そうなんだね」


楠木ヶ丘は 高級マンションなども建ち並ぶ 高級住宅街 ピキンキリは あるかもだけど


2人で更に歩くと


「あ! 明石さん あれだよ あれ」

春日さんの指した 方を見ると

「でかッ」!

流石 お父さんが 会社を経営しているだけあって

家はカナリ大きい ので あたしは勝手に 本田邸と

そう 名付けた


脳ミソ(あたしちゃんの家の3倍はあるね ケタケタ 僕も ココの家の子に 生まれたかったよう)


お前 そもそも人間じゃないだろ! あたしの頭の中で我慢しとけ! と脳ミソを躾ける


本田邸の家の前まで辿り着くと


春日さんが 門の横にある インターホンを押した


ピーンポーン


………


実は あたしは 春日さんとは対称的に凄く緊張していた… 本田さんと対面した時に一体 何を話せば

良いのか


少し待って 中から返事がない ので 春日さんが

もう一度


ピーンポーン


………


春日&あたし

「本田さん 留守かな? 早退した筈だけど…」

「…… 何でだろうね ……病院でも行ってるのかな……?」 あれだけ重傷だったのだ行ってて当然なはず 「え!そんな具合悪そうだったの?」

「……う うん 多分 そうだと思う」顔には出ていなかったものの… ………「 どうしよう このまま鞄持って帰るのも アレだし… あ!」「え 何か思いついた?」


「うん 簡単だよ 電話してみたら 良いんだよ」

…… 「… そうだね 普通に その手があるね」

気付いては いたが 先に口には 出さないでいた…


春日「じゃあ 掛けてみるね」 あたし「…うん」


ポチポチポチ とスマホを操作して


トゥルルルル~♪

春日「周りに人も居ないし スピーカーでいいかな」


トゥルルルル〜♪


トゥルルルル〜♪


トゥルルルル〜♪


4コール目で 通話の画面に 本田さんの名前が表示

される テレビ電話ではない


本田 【… はい どうしたの? 春日さん?】

春日「もしもし 本田さん 明石さんから 早退した

って聞いて」

本田 【………】あたし「………」

本田 【… それで 用件の方は何かなぁ?】

春日「もちろん 心配もあるけど 声聞いた感じ

じゃ 体調とかは 平気そうかな? で 今 何処にいる

の 」 本田【… 今は …一応 病院だね】

春日「そう なんだぁ… カバン教室に忘れてたし

明石さんと一緒に本田さんの家まで 持って来た

んだけど 」本田【…明石さんも一緒なの?】

春日「うん 今 スピーカーで話してるから」ほらと

あたし「… 本田さん 身体の方は 大丈夫…?」

本田【うん 平気 って 言ったら 嘘 かもだけど…

今は治療してもらった から大丈夫だよ】

あたし「そっか… なら良かった」ホントに大丈夫

とは 思っていないのだけど…

春日「でも どうしよう 折角 カバン 持って来た

のに〜 」 本田【…………】本田【…… そうだ !

せっかく持って来て貰ったのに悪いんだけど もし

良かったら? 私の部屋まで持って行って貰えないかなぁ? 春日さん私の部屋の場所は知ってる

よねぇ?】 春日「それは知ってるけど 鍵が…」?

本田【大丈夫 暗証番号を今から言うからね それを

門と玄関にあるパネルに打ち込めば 鍵は解除されるから】春日「あ〜 一緒に家入る時に たまにやってるアレかぁ 」本田【そう あれだよ 両親は夜まで帰らないし 今は中 誰も居ないと思うよ…】

春日「まあ 本田さんが そう言うなら 別にいいけど 暗証番号を 教えちゃって 大丈夫?」本田【うん

全然大丈夫だよ 変えようと思えば 変更できるし

信用できる友達に教えるくらい 何の問題もないよ】春日「うん わかった 明石さんも 聞いてて

大丈夫なの?」本田【もちろんだよ じゃあ 言うよ

※※※※※※ ちゃんと 憶えておいてね】

春日「わーッ チョット 待って もう1回言って」

本田【※※※※※※】春日「…私 数字 覚えるの

とか苦手だよ 明石さん 覚えた?」

あたし「…うん 一応」本田【とりあえず 両方 その

番号で ロック解除されるから 1回入力してみたら?】春日「明石さん お願い…」シュン

あたし「…うん」そう言い頷くと本田さんに言われた番号を インターホンの横にある 数字のパネルに

※※※※※※ 打ち込んだ


ガチャン


ちゃんと 打ち込めて いたようだ

春日「わーッ 開いたーッ 何か感動だよ」

本田【なら 良かった… オートロックだから閉まった状態で30秒後には 勝手に ロックされるから 気を付けてね】春日「うん」本田【あと 内側からは ドアノブを回せば オートアンロックされるように なってるから帰りは 何もしなくて大丈夫だよ】

春日「うん わかった♪」本田【あ それか…


ガチャン


話してる間に 門がロックされた


春日「あーッ!閉まった」ガーン

本田【もう一度 入力だね】クスクス

春日「明石さん イケる〜?」

あたし「うん 多分 大丈夫」

本田【あと このまま通話してても動き辛いだろうし 私も コレから 少し 用事があるから コレで失礼するね… また何か あれば… 電話してくれても 良いけど 出れるか どうかは …状況次第に なると思う】春日「うん わかった 鞄は何処に 置いとく?」本田【何処でも いいけど 私の部屋の 机の上とか

あり難い かなぁ】春日「おっけーッ 了解」

本田【それじゃあ よろしくね 春日さん 明石さん】

春日&あたし 「「うん じゃあ またね」ね」ポチ

2人で シンクロして スマホの通話は終了した



脳ミソ ○ヤ (○ヴァとのシンクロ率96%)



赤○リツコ博士『 イケるわ 』!



退屈していたのか 脳ミソが此処ぞとばかりに寸劇を展開してきた


脳ミソ兵衛(僕の名前はキュ○ベエどんな願いでも

1つだけ叶えてあげるよ さあ キミの願いを 言ってごらん?)


わかったから 黙って 消えて


脳ミソ兵衛(それが キミの願いか …… )ササッ


上手く 消えてくれたみたい♪


春日「とりあえず もう 1度 ロック解除だね 明石さん お願い」 あたし「うん」


※※※※※※


ガチャン


春日さんと あたしの 本田邸 湯巡りツアーの旅は

今から 始まる………





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