始・学園編 2 みんな大好き 水着回


あたしと本田さんは屋上まで到着し


そして出入り口を出た途端


ビューーッ


突然の風に見舞われた

その時あたしのスカートの裾が


ヒラリッ


!「 ッ …ぃやッ」

そう 小さく呟き 少し頰を染めながら

スカートの裾を慌てて抑えたァ… (//∇//) ミエタ ?


サービスシーンなどでは決してナイ

マジで(怒)!!!


隣に居た本田さんも 「 ッ …あんッ」と声上げ

風で セミロングの髪を なびかせられつつ その

鮮やかな黒髪を 右手で押さえ込んだカタチで

左手はスカートの裾を恥じらって押さえている

その様は まさに!圧巻の一言 そして

「ッ もぅ ほんと わるい風さんだね」と少し照れ怒った感じで コチラを見つめて そう言ってきたので

あたしは「だねッ」と照れ笑いを浮かべながら

それに同意した


屋上は高い金網のフェンスで全面が囲われている為

誤って落下する様な事はない

安全面確保ーッ♪


屋上 この場所には たまに人も来るけど 先ほどのようなハプニングが発生するから女子には人気が無かった… 女子が寄り付かないから? なのかは定かではないが最近では男子にも不人気スポットのになっていた


本田&あたし

「まだ 誰も居ないみたいだね?」「そうだね 流石 不人気スポットって言われてるだけの事はあるね」「ホント そうだねぇ」「誰も居ないし明石さん奥のベンチの方にでも行かない?」「うん そうだね屋上が貸し切り状態なら まずはベンチをキープしとくのが得策だよね」 と 歩みを進めた


屋上の奥の方には二ヶ所だけ風避けとベンチが設置してある


コンクリート造りの地べたはスカートが汚れるし夏なら熱いし冬なら冷たいし基本的にあまり座りたくない ベンチに座ってランチするのが安定である

シートなどあれば また 話は別になってくるのだけど


一ヶ所のベンチを2人で陣取り

お弁当を広げはじめる


あたし&本田

「風が少しあったけど 天気はいいね」「うん」

「それで どうかしたの? あたしなんか お昼誘っちゃって?」 気になったことを聞いてみた モゴモゴ

「… 嫌だった?」「全然 そんな訳ないよ」モゴ

「なら良かった♪ …実は明石さんに相談があって…」 「 そぉだん? なんらろ?」モゴモゴ


本田「… 言いにくい …こと…なんだけど…」

あたし 言いにくい こと?う~ん... ピコーン!(*⁰▿⁰*)

ふむ 朝に配られたアンケート関連とみたね キラン♪


本田「あっ‥ あの実は… 」

あたし「うん うん」


本田「実は … アンケ … ト ……」

あたし「あ〜ッ それは言いにくいかもだね〜」モゴ


本田「前にも… 一度 話したと 思うんだけど」

あれ?違った?

あたし「いつらろ? 」 モゴモゴ


本田「もうやだなぁ あの時だよ♪ ほらこうやって中庭のベンチで 一緒にお昼したあの時だよ 」ニコ


ゾワリ


その言葉を聞いた途端 突然 背筋が凍りついた様な感覚に襲われ 何故だかわかないが鳥肌が立った


あたし

「…… っと 最近 お昼休憩で… 本田さんと一緒だったこと…は ないと思う んだけど? 」


本田

「え…………?」

あたし

「……………」


本田「…… あ〜 …そうか… そう言うことか……」

あたし「… な 何が? そう言う こと… なの?」


本田「う〜ん… どうしよ 今日の放課後 私の家に来て貰ったりしてもいいんだけど… 邪魔が入るだろうし……」

あたし「ん? ?…ど どう言う……こと?」


本田「もう… お昼休みも 残り10分だね……」

あたし「……え? う うん」? 少し唾をゴクりとした

その時


ガチャリ


屋上の 出入り口の扉が 唐突に開き


そこから

1人の小柄な女の子が入って来た


誰?


「明石さん ココで少し待っててね 直ぐ終わらせて来るから…」そう言うと 本田さんは立ち上がり

入って来た子の方へと歩みを進めて行った


え?


コチラに向かって歩みを寄せて来る 1年の女の子

胸元のリボンの色が青色な事から そう分かった


本田さんは近づいて来た相手に向かって

「何の用かな? 月城さん」

少し強い口調で そう言葉を口にした後

「言わなくても わかっているのでしょう?」

月城さん? と呼ばれた 誰か が何か言った


と 思っていたら


2人の距離が約2mを切った所で


本田さんは 自分の右手の拳を握り

月城さん?と呼ばれていた

小柄な1年の女の子に

その拳で顔面を殴りに イッた!


え!?!?


か と思うとチビっ子はそれを躱し 本田さんの右腕を両手で掴む も 本田さんの右膝が女の子の溝落ち辺りに決まり「ッ ぐっ…」と彼女は 少し顔を顰め

よろけた


少し よろけながらも脇腹を押さえ チビっ子は立っていた 勿論 本田さんも立ってはいたが右腕が折られたのか ? 見たコトの無い方向に曲がっている


あたし「ッ… 本田さんッ!」

ベンチから立ち上がって 駆けよろうかとしたが

本田「明石さんッ!!来ないでッ!!!」

と 強めに あたしに言い放ち

その気迫に負け 立ったまま

足が棒の様に固まって動くコトは

出来なかった…


あたし「… ほ … 本田…さん…」


「…チョット 止めてくれるかな?コレ 痛いんだよねぇ」右腕をダラりと ぶら下げ 本田さんが 相手にそう言うと

「狂ってますね?…その状態で… 自我を保って

いられるなんて…」 と


本田&月城

「…お互い様じゃない かな?」ニッコリ

「肋骨 逝ってるよね?4本は折ったと思うけど?」「…ッ 3本です!!」そう言い放ちながら

チビっ子は本田さんに駆け寄り 身体を少し浮かせ 右脚を高く上げると回転させ 本田さんの左側頭部を狙いにいッタ!


あ パンツ見えた Σp[◎]ω・´) パシャッ!


本田さんは折れていない左腕の甲で それを防いで

少し弾くと そのまま 左手で チビッ子の脚首を掴み

相手より背丈のある分で身体を浮かせずに先程の

彼女と同じ様な動きをして 相手の左側頭部へ高く上た右脚をクリーンヒットさせる! 彼女の小柄な身体は屋上のフェンスの所まで弾き飛ばされ 叩きつけられると「…ッ ぐっ… ッ…」堪えたような悲痛な声を溢して フェンスを背にぐったりしていた


目にも止まらぬ 攻防戦が停止したかと思うと


キーンコーン


お昼休みの終わりを知らせる鐘の音が屋上に 鳴り

響 い た




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