続・学園編12 暴走
『艦長クラスメイトB
「主砲!ッ 何 やってんの?」』とは言ってない
────
男子クラスメイトB
「えっ! 何 言ってんの? そこは ウチのクラスの ××さんの家だろ」
!!
あたしは驚いた
「それ!ホントなの Bくん?」
「ああ こんな事 ウソ言う訳ないだろ 何だ 明石さん 知らなかったの?」
「…うん」
「ふ〜ん まあ 同クラの女子の家でも知らないって事もあるだろうし 仕方ないか」
「‥うん 教えてくれて ありがとね Bくん」上目
「い いや 別にこれくらい ッて あ! 俺 母ちゃんに 宅配来るからって 受け取り 頼まれてたんだった」
「そ そうなんだ… あたしに付き合わせちゃった
みたいで 何か ごめん」 シュン
「別にいいよ っ て事で俺は もう帰るから 今度はちゃんと 前見て歩きなよ それじゃ」
「うん ありがと それじゃあね」手をふりふり
そう言うと Bくんは走り去っていった
……
月城さんが入った家があたしのクラスの××さんの家だったなんて…
2人は友達だったのか? それとも先輩後輩の関係?
疑問はあっても 当人達でないと関係は わからない
……
そうだ!
妙案が浮かんだ
あたしは仮にも××さんのクラスメイトであり
友達でもある Bくんに遭遇した その経緯から 家の場所を知って 近くだったので遊びに来た その程を 装って訪ねて行くのはどうだろう? なんとなく
自然な感じするよね♪
でも
いや 待てよ そもそも あたしがこの事を詮索して
いいモノなのか? 意味はあるのか? いつもの悪い癖がでた…
月城さんが気になり 月城さんと××さんの関係が
知りたいと言う 只の身勝手で自分勝手になって
しまっているのでは?
世の中 誰かに関わろうとすれば 大なり小なり
自分の身勝手で相手を振り回してしまう事が
あるのは分かる 大きなお世話 小さなお世話
詮索する事で 他者に不快な思いをさせたり
拒絶されたり 悪魔で推測でしかなく 相手の
表情や行動や言葉で 此方が意図をくみ取らなければ いけない が そこから本音と建前と虚偽 全てを読み取る事は 困難だろう
………
だが しかし
たとえ相手に迷惑だったとして でも
時には
踏み込まないと 分からない事もある
そして
踏み込んだからこそ 解る事もある
逃げちゃだめだ 逃げちゃだめだ 逃げちゃだめだ
逃げちゃ… だめだ……!
トゥッ トゥルルルルル ル〜〜
タタ タン タタッタタタターッ ♪
タ〜ッ タタタタタタ〜ッ ♪
脳ミソ初号機(ヴウォーーーッ )
○ヴァ暴走!
『アカシくん!』
ミ○トさんの声であたしは正気を取り戻すと
そのまま××さんの家の門前まで再び赴く
表札の下にはインターホンが取り付けて有る… のだが 月城さんてさっきインターホンを押してたんだったっけ?
私の知る限りでは 押していた そんな様子には見えていない 他人の家だとして インターホンも押さずに門を素通りしている時点で この家の何らかの関係者である可能性は高い あるいは…
いや それを考えるより 今は 逃げずに 行動あるのみこの先 一体どういう展開で どう転ぶか 解らない訳だけど 行動あるのみを心に決めてしまった後のあたしは インターホンのボタンに指をかけたのだった
ピーンポーン
さあ もう 後戻り は 出来ない
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