続・学園編10 鬼ごっこファースト

青木くんにメールをした後


春日さんが もし 嘘 をついていたとして

その理由を考えても 思い当たる節は無い


春日さんを追いかけ 青木くんの事を話し

保健室の件を追求する事も出来る しかし

疑って追求する その意味が本当にあるのか?

嘘つきである 証明をする事に…


考えても 堂々巡りになるだけで


もう 放課後なんだし深く考えるのはコレで終了し

帰る準備を整え あたしは教室を後にする


さて コレからどうしよう 全く予定が無い…


廊下を出ると


見知った生徒と遭遇した


「あっ!」「あっ!」


1組の青木くんだ


「…お前 メールって あれだけか…よッ!」

「えっ?」

何か駄目だった?


「…まあ いい これから 帰るのか?」

今回は頭を掻きむしってない

「うん そのつもりだけど 青木くんも?」

「俺は これから 部活だよ」

「あ〜なるほど じゃあ」


あたしが立ち去ろうとしたら 「おいッ」

ツッコミが入った

「この流れだと 普通 下まで 一緒に行くだろ」

そうなの? 青木くんと一緒だと悪目立ちしそうで

少し嫌だけど一応 「だよね 下駄箱までねッ」と


一緒に廊下を歩き出した

「メール見たけど 春日の様子が変てなんだ?」

「…うん お昼休みの後に体調悪くなって…保健室に行ってたみたい だから そのせいかも…」


「それって おかしくないか?オレ 保健室いたけど見てないし?嘘 言ってないか?」 「…かも」

「………」「………」

「…まあ 何か事情があって 別の場所で休んでた

なんて事もあるし あんま気にすんなよなッ」


落ち込んでる あたしを見て青木くんは元気づけようとしてくれた

「…うん ありがと そうする」ニッコリ

「おう」ニカ


そして 1階の下駄箱の前まで到着すると


ムムッ


あたしは見知った顔に反応した

先ほど 1階のトイレで見かけた1年の子だ


それに気付いて青木くんは

「お前 月城のコト知ってんの?」

なぬッ


「顔だけね… ところで 青木くん何で 1年の子の

名前 知ってるの?」ニッコリ

「笑顔が こえぇよッ… ウチの部の マネージャーだしなッ 一応」 引き攣り顔

「ふーん」 まあサッカー部のマネージャーなら知ってて当然か て言うかサッカー部の人 午後の授業

よくサボるねw 人の事を言えない立場なんだけど


向こうも此方に気付いたらしく 近づいて来た


「青木先輩 これから 部活ですか?」チラッ

「ああ 月城もだろッ?」


一瞬 コッチ見た!


青木&月城

「いえ 私は 今日と 明日は 私用で少し やる事が

あるので 部活の方は 休ませて頂きます 顧問の先生にも もう既に そう伝えてあります から」

「そうか それは残念だな」 何が残念なんだ!

「いえ 青木先輩は これから 部活お疲れ様です」

「ああ 月城も 気を付けて 帰れよ」

「はい それでは 失礼します」チラッ

2人の世界 終了 一部あたしの脳声を含む


また 一瞬 コッチ 見してたし!


月城さんが この場を去ると

「……」

「ん? どうした?」

「どうもしないよッ!」まったく

「月城は礼儀正しいな〜 お前とは違って」笑

「…それはッ どう致しまして!」プンスカ

「拗ねる なよッ」スネてないし マジで

ホント この男は グヌヌヌぬ


と まあ 冗談 混じりの漫談が終わり 青木くん

とは此処で別れることに



元気を少し取り戻した あたしが

校門前まで辿り着くと 先程チラ見をしてきていた

1年の子が 前を歩いているのに気付いた


確か?何か用事があるとか言ってたし

何処か寄って帰るのかな? と思いながら

トイレでの出来事を思い出す


『明石先輩』


やっぱり気になる どうして あたしの名前を知っていたのか?


ズキッ


頭が痛い …

『あ…… ま… ……と …ん… … …いて……』

何だ?


一瞬 頭痛に見舞われるも すぐに治った

一瞬 何かフラッシュバックした感覚


断片的でよく解らなかったんけど……


とりあえず 悪いコトだとは わかっている が

チラ子の事が少し気になる


部活を休んで いったい何処に行くのか?


あたし 気になります … 前もコレやったねw


と このまま 距離を取って 後をつける事にした







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