続・学園編 6 謎の男子生徒

彼の名前は 青木くん 他人にあまり興味が無い

と言ったら 嘘になるのかな? あまり関心が無い

あたしでも 知ってるくらいには 学校では有名人で


いわゆる サッカー部のエースってやつ


〇〇ピースの火拳の方じゃないから 気をつけてね ハート


顔は そこそこ イケメンで 2年サッカー部のエースときたら それなりに モテるだろうし 有名にもなる


血液型はB型で 確かキム〇〇と同じ

誕生日は2月14日で バレンタインデーと同じ

お父さんが整形外科をやっているらしく家は

お金持ちらしい …


詳し過ぎて キモい? キモいって言うな w


そこら辺で女子が噂してるし 望もうと望むまいと

勝手に情報が入ってくる


下の名前は 何だったけかな… トキヤ ? 時矢?

確か そんな感じ


「…さっき から黙って どうした?」


「えっ !? いやぁ チョット 考えごとを… 」


脳内会話に花咲かせてたとは言えない


「… 俺 6限目は 出ようと 思ってたけど… まあ

しゃーなし だなッ 5・6限とも 今日はサボるか」


「サボって… たんだ… 」


あたしは遅刻してでも戻って 授業を受ける選択も考えたが どうせ戻っても 春日さんの事が気になって勉強が手に付かないと思い 一緒にサボる事を

決めた


もしかしたら 今はもう教室に戻っているのかも

しれないのだけど… その場合は取り越し苦労

の嬉しい誤算で終わる


「とりあえず お前の … 明石の探してる友達って

いうのは?」


「… うん… えっと … 」


あたしも とりあえずで これまでの お昼の経緯を

青木くに話してみた…



「…それは チョット腑に落ちない点は あるけど

単にサボった? ってことも あるんじゃねぇ ?」


「… もちろん その可能性も0では無いよ…」


……


「 … うん? どうしたぁ?」


「… ううん … 何でもない」


誰かと 一緒だと 脳内活動も ままならい


「それより… これから …どうするよッ? まだ … 時間も あることだし……」


「 へ ? 別に どうもしないけど?」


「… あ〜 そうかよっ 」


何か ふて腐れた感じで 青木くんは窓の方を向いて校庭の方を見た


? コイツ頭大丈夫か? 何て 思いながら チョット

相談に乗ってくれた事には感謝する ありがたや〜


「あたしも とりあえず なんだけど 保健室に2人

きりってさ 何か マズい気が するんだよねッ」


「… まあ… な…」


「 って 事で あたし 行くね 相談聞いてくれて

ありがと ♪ んじゃあ 」


あたしは この場を立ち去ろとした


「… ちょッ 待てよ 」


ん? 何か何処で聞いたようなセリフ ?


「… とりあえず アドレス… 交換しねぇ?」


「えっ? 何で?」


マジ嫌なんですけど メールとか面倒だし


「………」


何か 頭掻きむしってるけど 頭痒いのか?

コイツ頭大丈夫か? とか また思っていると


「あれだッ 2組の春日だろ? 探してるヤツって

もし見かけたら 連絡してやるって こと だよッ…」


ふむふむ なるぺこ


「なるほど そう言う ことなら…」と


… あたしはスマホを持っていない事に気付く


「… ゴメン あたし スマホ 鞄の中だぁ」 テヘ


「………」


青木くんは また 頭を掻きむしるそぶりをして

やめた … なんだそれ


そして 保健室のベッドから降りると先生の机の方

に歩いて行って 机の上で何か書き始めた


数秒して 青木くんが あたしの方に近づいてくる


おう なんだ ヤンのか? コラ そんな訳はないw


「これ 俺のアドレス… 」


青木くんのスマホのアドレスの書かれた紙を

あたしに渡してくる


「… うん」


今時 手書きのメールアドレスとか… ん?

何か! 番号も書いてるんですけど…


仕方なく その紙を受け取ると 制服の右ポケットに

収納する


「ありがと‥」


一応 お礼は言っておく お礼参りって ヤツ


「…じゃあ 教室 戻ったら メール送っとけよッ」


何で 命令形 なんだ オレ様 キャラなのか?


「… うん わかった 」


とりま 言っておく


「おうッ あと そっちも 春日 見つかっても連絡

入れろよ…」


何か逃げられないように 囲まれた気分だ


「わかった… それじゃあ」ニコ


「ああ またなッ」


あたしは青木くんと別れて保健室を後にした


まだ 6限目の終了を告げるチャイムは鳴っていない


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